消されるというのは誇張にしても、とんでもない判決がでるものだ。
とりあえず良くまとまってるgigazineの記事にリンクを張っておくが、要するにネットワークにつながっているストレージに自分以外の誰かの著作物をアップロードしたら違法、ということらしい。あきれてものがいえない。「著作権の非親告罪化」という話も聞こえてくるし、誰が絵を描いているのかはともかく、裏で強い力が働いてるのではないかと思ってしまう。
しかしながら、似たような要素を持ちながら勝訴したまねきTVの事例の場合を考えてみると、まねきTVはロケーションフリー機器設置サービスだが、同時に録画した著作物をオンライン(ロケーションフリー機器はネットワークにつながっている)に保存(ロケーションフリー機器はHDDが入っている)しているわけだ。これが勝訴出来るということは、なんだ結論はNAS的なものを1ユーザ1台預かって運用すればいいということになるのか。集約と仮想化が今の流行だというのに馬鹿馬鹿しい。
ここ数年、裏で動いている本当に頭の悪い人間のために日本のネットワーク業界は身動きがとれなくなってきている。せっかく人口密度がやたらと高くて技術があって、日本中ブロードバンド化、ネット先進国という状態になっているのに、これではお隣のだだっぴろい国と変わらなくなってしまう。
冗談抜きで、本気で商売をするなら米国なりに本拠を置いて、日本はあくまでも支社扱い、にしなければやってられなくなるのではないかと思えてくる。それともそもそも日本はサービス提供先と考えないことにするか。
まったくもって、先が暗い。