京都議定書絡みか、経済産業省が電球メーカ各社に白熱電球の製造終了の要請をしたというのは記憶に新しい。早速東芝はそれをうけて白熱電球の製造を終了予定を宣言した[日経BPの記事]。対象となる白熱電球は「ホワイトランプ(100V/110V)、長寿命ホワイトランプ、セミホワイトランプ、ウスシリカランプ、一部のホワイトボール」とのこと。「ミニクリプトンランプ、ハロゲンランプ、反射形ランプについては今回は対象外とのことだ。
これは先日の思考停止パターンに近いものだが、それよりはエライ人が対策をしているポーズを見せたいがための流れと見た方が良さそうだ。白熱電球に強い思い入れがある日本人は今やマイノリティだろうと思えるし、そこからの反対を考えればアピールによって得られる利益のほうが大きい、そんな考えが見て取れる。
そもそも、CO2だけにフォーカスしてエコロジーだと考えるあたりがすでに可笑しい話なのだが、それをさておいてもCO2を発生させない発電方法を検討するなり他の方法論はいくらでもある。それこそ、原子力発電にもっとシフトすればいい。原子力は危険、という発想はその要因を考えれば理解できなくはないが、それならきちんと十二分な費用をもって研究をしたり、教育をしたりすればすむ話。それをせずに怖いという根拠のない考えを持ち続けることがそもそもの問題だ。原子力が嫌なら太陽からのエネルギーをもっと活用する研究だっていい。太陽からのエネルギーは地球全体へ180PWも照射されているのだから、風力なんかよりよほどエネルギー源としては有用そうだ。そういうことを考えず、CO2がCO2が、という話を聞くたび、いつまで石油を燃やしつづけるつもりなのかと問いたくなってしまう。
話がそれた。そんな思考停止パターンのせいで消えようとしている白熱電球、エライ人は電球型蛍光灯に変えればいいという。最近の電球型蛍光灯は若干高価なものであれば調光器にも対応しているから確かにリプレイスは可能だろう。だが、スペクトルの問題は完全に視野にないらしい。例えば、Nationalのバルックボールプレミアのスペクトルと同社のシリカ電球とのスペクトルを並べてみるとこんな感じになる。
(c)National
この違いが私の場合は大きくて、電球型蛍光灯(特に電球色をうたっているもの)を使っているところに長くいると気分が悪くなる。蛍光灯も普通の蛍光灯ではものすごい勢いで疲労が蓄積されるので、色評価用蛍光ランプという下のようなスペクトルをもつ蛍光管を使うようにしていた。過去形なのは、先日引っ越したせいでまだ入れ替えが済んでいないのだが、やはり通常の蛍光管では疲れがひどい。
(c)東芝ライテック
疲れがひどい環境で仕事をするというのは、私にとって苦痛でしかないし、馬鹿みたいに耐えることに耐えられないから自分で会社をやっていたりと茨の道を歩んでいるわけで。
まぁなんというか、そういう人の選択肢をなくすな、と言いたいわけだ。全体的に話がぶれぶれ。あんまりネタを寝かせておくと腐ってしまうので取りあえずpost.
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