Archive for 1月, 2009

hakuについての雑感

Posted by ゆのじ on 1月 23rd, 2009

オリジナルマインドのhakuを購入し、動き始めてから1ヶ月ほどたった。これから購入する、という方は多くないだろうが、買ってからの所感を。

・精度は思ったより高い

もちろん、組み付けにも左右されるが、かなり精度は出ていると思う。少なくとも繰り返し精度はかなり高い。寸法精度は使っている台形ネジの精度に影響されるので恐らく場所により前後するのではないかという感じ。寸法精度を要求される目的には強くオススメできない感じ。オリジナルマインドの担当者の方が0.1mm精度程度、といっていたのも感覚的に頷ける。

・あまり重切削向きではない

木材、アルミ、樹脂が削れると書いてあるとおり、あまり重切削には向かない。ちょっと無理をすると主軸のモータ台が振動しはじめるし、肝心な主軸周りの剛性も足りていない感じ。門構造のほうの剛性はそれなりにあるのに、ちょっと残念。
ただし、時間をかけてちゃんと考えた切削パスで切ってやれば、鉄でも切れるんじゃないかという気はした。そのうち試してみる。

・F1200遅い

一つ上のCOBRAだと、最大でF1800の送り、とあるが、何れにせよ送りが遅い。その上ステッピングモータのパワーに対して軸に乗っている重量がありすぎて立ち上がりも遅い。結果、細かい削りが多いところは実質F200くらいしか出なくなってしまう(Mach3の設定でずいぶん変わると思うのでそのうち暇が出来たら追い詰めてみるつもり)。よくあるCNC動画的に動かすなら、とっととCOBRAを買ってACサーボ化キット+ACサーボを買うべきだと思う。うちもパワーのあるステッピングモータに変えるかサーボ化するかで悩んでる。

・主軸8000rpmも遅い

主軸も、標準で8000rpm、プーリを変えて11000rpmと、銜えられる標準シャンク径がφ4とバカ細いのに対して遅すぎる。可変にしろとはいわないが、パワーを保ったまま20k~30krpmくらいで回して欲しいところ。
おそらく、DCブラシモータの適当なやつがhakuに乗っているやつくらいが上限だったりして、その関係で主軸モータを乗せる台もちっちゃくして、という設計の流れでこうなったんじゃないかと思う。重たい主軸周りだとステッピングモータへの負担も大きくなるだろうし。
うちはここも一回り強いACインダクションモータに変えて、プーリもタイミングベルト的なものに変えようと思っている。難点はあんまり重くするとZ軸のステッピングモータが負けそうというところ。ここもあわせて面倒をみないといけないかも。

・オススメセットいけてない

買ったのはオススメセットなのだが、どなたかも指摘していたように付属品のロボットケーブルがあまりにも短すぎる。軸ごとに長さが違うべきなのに一律2mで出してくるというのは不親切すぎる。本体から離した場所におけないのに金属性の切り子に注意なんていわれても困る。
うちはもっと長いケーブルを調達の上、両端にMSコネクタをつけて、QUATTROのケースも作り替えて組み直すつもりだが、あくまでも「お手軽に自分で部品調達の手間を省いて組みたい人向け」でしかないことに注意。

 

総論として文句が多くなってしまったが、買って失敗したかというと、買って良かったという思いの方が強い。なによりも、時間を問わず図面をダイレクトに形に起こせるというのは代え難い物だ。あえてアドバイスするなら、予算がもう少し(50万円くらい)あればCOBRA、もっと(80万円くらい)あればSMDのSBR3400あたりを買った方がいいんじゃないかと思う。

何か聞きたいことがあればお気軽にどうぞ。

finishで角がなまる(CNC)

Posted by ゆのじ on 1月 6th, 2009

玩具を持つと本物がほしくなるという王道パターン通り、本職用のマシニングセンタが欲しくてしょうがない。当然置き場(何トンもある)も予算(数千万から)もないのだが。

そんな話をする予定じゃなかった、うちのhakuの話。

先日書いたように、SolidWorks -> MeshCAM -> Mach3という流れで色々と試しているのだが、今日の加工でオリジナルマインド推奨の設定が実は正しくないのではないかという疑いが出てきた。その理由がこれ。

写真

この元になったモデルはこんな感じ。

sw01

見てわかるとおり、内側の彫り込みは、単純に彫り込むだけで、エッジはそのまま、テーパーはいっさいかけていない。が、実際のモデルはなんだか角がなまってしまっている。この現象が見られるのはF1200での切削(finishの薄皮一枚はぐときにしか使ってない)のような速い送りの時だけ。ということは恐らくはMach3のConfig->Motor Tuningのページにある設定が、オリジナルマインド推奨の値では厳しすぎるんじゃないかと予想。その割には脱調している気配がないのが微妙なんだが。

それと、MeshCAMの吐き出すコードにゴミが混じっていたせいで、変なところに穴が・・。このゴミがどこの段階で発生したものなのかちょっとわかりかねるが、再現すると困るので要調査。

調べて追記予定。

謹賀新年

Posted by ゆのじ on 1月 1st, 2009

2009年になった。去年は世界的に不穏な空気の年だったし、その辺の厭な雰囲気はいまだに残っていて、いまいちrenewされた気がしない。今年は我々のような自営業/自由業のみならず、どんな職業の人でも自分自身の能力で戦う必要がある年になるのではないかと思う。我々は覚悟があってやっているからいいようなものの、会社に属している人は大変だろうと思う。重要なのは常に最悪の悲観論で考えつつ、楽観視して生きることだと思う。

年末に新しく機械を導入して、色々物作りの練習に勤しんでいるわけだが、やっていて思うのは、いわゆるIT系が得意とする「仕組み」や「コンサル」というものよりは、物(ソフトウェアじゃないもの)自体を作るほうが自分に向いているのではないかということ。どうも、やもすると机上の空論になりがちなソフトウェアより上のレイヤだけをやるというのは、地面に立っていない気がして落ち着かない。モノがあって人とのインタフェイスがありき、の上に必要なソフトウェアや仕組みの実装は絶対に必要だが、モノまで携わることのできない仕組みなんて、推測に次ぐ推測、蓄積誤差でどこに行ってしまうのかわからない。そういう仕事はそういう仕事に慣れている人に任せて、もっと人にダイレクトにつながるインタフェイスからさわれる仕事をしたいと思う。

ま、そんな感じで気負ったことを言ってみるが、無理せず身の丈で走ることが肝要なのは言うまでもない。ぼちぼち進んで行ければいいかと思う。ゆっくり急ぐ感じで。

今年もよろしくお願いいたします。

*ばたばたしていて1/2になってしまったが、1/1扱いのポストで書いている。あしからず。;-)