Archive for the 'デザイン家具家電' Category

iPhoneのバッテリーとbluetooth

Posted by ゆのじ on 9月 25th, 2008

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jawboneを手に入れてからというもの、ペアリングを一度も解除せずにずっと使っていた。バッテリーの持ちを良くするにはbluetoothやWiFiは停止しておくのが基本だが、そもそもbluetoothは電波出力の非常に弱い通信方式であるし(相手方など数グラムの電池で一週間以上連続待ち受けが可能だし)、試してみるとbluetoothのみであればさほどバッテリーの減りに影響しないということがわかったからだ。

だが、今日は様子が違った。iPhoneのバッテリーが通常の数倍以上の速度でなくなっていく。一度も電話をしなければバッテリー残量は一日後でも70程度は残っていたのだが、今日に限って半日しないうちに20を割り込んでいく。途中でバッテリーのあまりの減りに、変なdaemonが裏で走っているのでは、と再起動したが状況は変わらない。そこではたと気がついたのがjawboneの存在。見ると普段は白色で間歇点滅しているLEDが、赤色になっている。装着していると時々「プー」と音がしているのも何だろうと思っていたがどうもOut of rangeかbluetooth link dropsのエラー扱いになっていた模様。情報はこちらで見つけた。

おそらく、jawboneはバッテリーが減ってしまって出力が落ちてしまい、iPhoneから見ると遠くにあるかのごとく弱い電波しか出せていなかったのではないかと思う。そして、かわいそうなiPhoneは到達距離ギリギリにあるjawboneとがんばってリンクを保とうと出力を限界まで上げていたのではなかろうか。

考えてみれば当然のことながら、割と落とし穴だった。bluetoothヘッドセットを常時ペアリングさせて使っている人は注意されたし。

jawbone購入

Posted by ゆのじ on 9月 16th, 2008

jawbone

ALIPHというメーカのJawboneというbluetoothヘッドセットがある。ノイズキャンセルの方法として、顎骨(jaw bone)の振動を用いてマイクからの入力を補正するという画期的な手段を用いている。そのため、自分以外の振動源による音を殆どカットし、それでいてスロートマイクに良くある「は行」の音だとかを拾えない問題もない。Wired Visionでも「戦場レベルのノイズキャンセリング」:携帯用ヘッドセット『Jawbone』新バージョン」という触れ込みで記事にされているが、新バージョンになる前から気になっていた。そしてついに購入したので軽いレビューを。

ノイズが本当に消える

このテクノロジの対価としては安いのだろうが、ヘッドセットとしては決して安くはない製品である(国内ではexpansysで購入すると17k円程度)。過去にBluetoothヘッドセットでは幾度となく失敗を繰り返した痛い経験もあり、十分な下調べをしてから買うことにした。そこで見つけたのが下記の映像だ。

これは以前のバージョンのものだが、それでも衝撃的に音が消えている。正直なところ、あまりにもクリアになりすぎていて、これが本当なのか疑念が沸いてきた。特定の想定した通りのロケーションでのみこのような結果になるのではないか、疑いはいくらでもかけられる。結果、最初のバージョンは購入に踏み切るには至らなかった。

買うと決めたきっかけ

そんな中、ついに購入するきっかけとなったのが、アメリカで航空機のメンテナンスエンジニアをしている友人氏から聞いた「ジェットエンジンの試運転をしている真横でも相手にはちょっと風が吹いてるくらいのノイズしか無く聞こえてたよ」という話である。彼の場合は本当にジェットエンジン間近で作業をしているため、それでもノイズが消えるのなら上の映像は本当だろうし、何より人となりを知っている人物からの意見は信頼に値する。それからしばらく後、気づいたらヤフオクで決済している自分に気がつくこととなる。

実物での評価

さて、数日前にモノが届いたので、早速試用してみよう。当然のことながら自宅でジェットエンジン並の騒音が出せるわけがないので、ひとまずテレビの騒音をカットできるか、ということで評価する。方法はシンプルに、テレビの音量を上げて、テレビの直前10cmの位置でjawboneで通話、相手方には別の部屋で普通の携帯で会話してもらう。これをさらに自分と相手を入れ替えて自分でも確認してみた。音の大きさはうるさめの喫茶店(混雑したスターバックスなど)より五月蠅い程度としてみた。

その結果は、すごいの一言に尽きる。これまでの単調な繰り返しノイズだけを除去してくれるノイズキャンセラとは全く違う次元の、上の映像にかなり近いレベルで騒音がカットできている。上の映像ほどクリアにならないのは、おそらく私のjawboneの装着方法に慣れていないことも一因かもしれない。本体中央にある、骨の振動を拾うピックアップがきちんとフィットしていれば、それだけクリアになるのではないかと思う。これならば相当五月蠅い場所であっても、相手方の声を聞き取れるならばこちらの声はクリアに聞こえていると思って間違いなさそうだ。

デザインも秀逸

jawboneの性能はすばらしい。しかしその上さらにパッケージデザインが秀逸なな点も気に入った。例えば本体は樹脂できちんと作られた台座にディスプレイされるようにパッケージ内に納められている。この樹脂はぺらぺらのPETでも目的は達成できるはずなのに、厚みのある樹脂を使うあたりが高級感を感じさせる。電源や換えのイヤパッド類は小さい紙箱に収められているが、この紙箱も日本の携帯電話のACアダプタが入っているような箱より一手間かけてある感じがする。この辺は若干過剰包装的なきらいもあるが、私は気に入った。方向性は違うが、最近のAppleの製品と同じくらい、パッケージにも力が入っているような気さえする。

電源はAC<->USB変換ACアダプタとUSB<->本体アダプタ、という最近の流儀を踏襲したものとなっていて、シーンに合わせた使い分けがしやすくなっている。本体との接続も不安げなくカチリとフィットする。こういう小さいデバイスに無理矢理差し込み式のACアダプタをつなげさせるようなメーカもあるが、この辺はこだわって欲しかったところなので大変うれしい。

要望をあげれば

これだけ完璧なものに要望をあげるとすれば、それはキャリングケースがないことだろう。当然これだけ良くできているものにかっこわるいキャリングケースが付いてきていたりしたらそれだけで興ざめものではあるし、そのせいでパッケージがむやみと大きくなることも嫌ったのかもしれない。想定使用形態として、常時耳にかけておくことを考えているのかもしれない。だが、そこをふまえても本体と同じコンセプトでデザインされたキャリングケースが欲しかった。仕方がないので適当なケースを物色中。

追記:

ちなみにこの後、Jawbone2のデモ動画を見つけたので乗せておく。使用感はこちらのほうが遙かにリアルだ。

追記2:

WiFiとの同時利用の際、問題が起きるケースがあるようだ。周波数帯がおおよそ同じだから起こる問題かもしれないが、Bluetoothは周波数帯をずらして影響を避けるようなデザインになっていたはず。その辺の実装がちょっと違うのかもしれないが、当分困る予定はないので追試していない。ひとまずそんな記述を見つけたのでメモのみ。

Luxo LillynaのLED化

Posted by ゆのじ on 6月 2nd, 2007

今使っているLuxo Lillynaが色温度が低くて、ということを数日前のポストで書いた。今はかなり忙しいので手が出ないのだが、これの玉をLED化することを考えてみた。

まず、玉の仕様はG4口金のローボルテージハロゲンランプで、12V/20Wのものだ。記載はLEUCI L.P. 12V 20W ITALYとある。G4口金というのは、間隔が4mm、ワイヤ太さが0.7mmの2端子のもの。あれこれ調べてみると、同一スペックのランプは大抵色温度が2,900K程度、全光束は300lm程度のようだ。この製品はまともなリフレクタがついていないので、前方へ照射される光束はこの2/3程度だと思われる。

この程度のパワーがあるLEDは、Lumileds社のLuxeon K2あたりが妥当だろう。スペックは白色で140lm、6,500Kとあり、スポット光になるLEDの特性や色温度を考慮するに、これで十分置換できるものと思われる。

購入は、ちょっと調べただけだが、ここあたりで可能なようである。

あとの問題は電源。12V/20Wということは、1.67A程度の出力しかとれないが、Luxeon K2の最大定格が3.85V/1.5Aなのだ。安全率を考慮するとギリギリのようにも思うし、そもそも馬鹿正直に抵抗で8.15Vもドロップしようものなら12W以上の熱が出てしまう。何らか(DCDCコンバータやら)の制御回路を組み込むことは必至だろう。あの小さいスペースに組み込むいい方法があったか、いまいち記憶にない。いざとなったらmaximあたりのドライバICでどうにかなると良いなと思うのだが。

さて、仕事再開。