先日秋月電子に行ったとき、8文字×2行キャラクタ表示液晶モジュールというこれまで取扱のなかったキャラクタ液晶が出ていたのでいくつか購入しておいた。そのままだと塩漬けになってしまってもったいないので、Arduinoのお勉強がてら火を入れてみることにした。
まず、Arduinoの勉強に使うということはほぼブレットボード的に使うことになるので、付属のピンソケットは上面に取り付けることにした。こうすると、液晶の左にピンソケットが来るように見たときのピンアサインは下記のようになる。
DB7 | 14 | 13 | DB6 |
DB5 | 12 | 11 | DB4 |
DB3 | 10 | 9 | DB2 |
DB1 | 8 | 7 | DB0 |
E | 6 | 5 | RW |
RS | 4 | 3 | V0 |
Vdd | 2 | 1 | Vss |
これで、4ピンIOモードで叩くならば、DB7~4、E、RW、RS、V0、Vdd、VssをArduinoに繋ぐだけで良い。使うライブラリはLiquidCrystal.hで、arduino-0013\hardware\libraries\LiquidCrystalにある。サンプルもそこにあるのでそれをさくっと読めば動かせる。
この液晶の良いところは、まずは「美しい」ところに尽きると思う。これまでのなんだか間延びした感じのサイズと比べると大変にコンパクトな感じで、早速組み込んで使いたくなる。 色合いも電源OFF時はマリンブルー系の青、電源を入れると上の画像よりもっと鮮やかなセルリアンブルーのバックライトに白い文字が映える。
そして、よりうれしいのは「何も考えずにとりあえず3.3V単電源で動く」ということ。秋月のウェブでは5V単電源動作と書いてあるが、データシートには「Supply voltage for logic min2.7V max5.5V」と「Supply voltage for LCD drive min3.0V typ4.6V max6.5V」とある。typ4.6Vではあるが、3.3Vでも動作可能ということだ。早速試した(Vddを3.3Vにつなぎ替えて、V0をGND直結とした)ところ、問題なく表示されることを確認した。コントラストの調整幅が減るが、表示は可能で、試作レベルでちょいちょいと遊ぶにはこの一手間省けるところが大変ありがたい。
もちろん良いところがあれば悪いところもあるわけで、やはりバックライトがないと見えないというのは省電力アプリケーションには厳しい。データシートにあるTypで70mAというのは電池での長時間駆動をほぼ無視した値といえる。実際の所は秋月の紙に書いてあるとおり、裏面のR7に100Ω、R9直結にして3.3Vでも十分確認できるほど明るい。これでおよそ9.4mAほどであった。(それでもエネループ1本+DC/DCコンバータだとかいうアプリケーションには厳しそうだ)
参考まで。