Archive for 2月, 2010

お仕事一山

Posted by ゆのじ on 2月 25th, 2010

某シールド。適当に撮ったらなんか傾いてる・・・

某所の仕事で作ったArduinoシールド。β版なのであれこれERATTAがあって、コストダウンの可能性がまだまだあるので、現在RC1版を作成中。

こういった物を作るとき、実際に物を作っている時間は実はさほど多くない。それよりは部材選定やモジュールごとのテストにもの凄く時間が取られる。なので、思った通り進まないことが非常に多い。まだまだ知識が足りず、ソフトウェア以上に予想より外れることも多々。

でも結果として物ができるとちょっと嬉しい。この嬉しさをバネに次へ進むのだ。

 

久しぶりに外に出る時間が取れたので、いつもの知人とお茶。ディスカッションをするうちに、食えそうなネタがいくつか掘り起こせた。

これからの世の中、うちのような零細企業は食えるニッチを探すか作るかしかない。偉そうな顔をしたい、有名人になりたい、なんていう名声欲は端からまるっきりないので、せめて長く使える役に立つ物を作れるニッチがないかなと思う。

P板.com意外やすごく細かい

Posted by ゆのじ on 2月 23rd, 2010

ある案件のためにP板.comに基板を発注したのだが、いくつかミスが見つかった。そのミスは追って直すとして、1つシルクの書き換え忘れをしてしまったものが見つかった。これだ。

IMG_3592

大きな文字のなかに、IC5、というシルクが残ってしまっている。

うちはこの手のものはEagleを使っているのだが、プロパティを見るとProportionalの16milを使っていた。Proportionalは太さが指定できない(指定しても意味がない)のと、P板側でVectorに置き換えられている模様。仮にVectorの16mil 10%程度だとすると高さは16milだから0.4mm程度、線幅は1.6mil、40um程度ということになる。公式には太さ0.127mm(5mil)、高さ1.0mmが下限だから、スペックを軽く越えている。

もちろん、これを常にクリアできると思って発注するのは間違いではあるが、これでも通るという安心は大きい。P板、少々高いなと思っていたのだが、こういう精度の高さを考えるともの凄い安いんではないか、そう思った日であった。

 

追記:
ちなみに「韓国工場」の5日コースを使った。同じ工場でもラインが違ったりコンディションが違えば結果は違うだろうし、別の工場ではもっと違うだろう。ただ、こういう結果が出ることがあるということだけは参考になるはず。

買っている本と興味の傾向

Posted by ゆのじ on 2月 16th, 2010

はけの森美術館併設のオーブン・ミトン・カフェで。本文とは関係ありませんw

自分の買っている本を見ると、客観的に自分の傾向を観測できるような気がしている。ちょっと最近買った本を思い出してみると、北欧系の本が結構一杯(今度行く関係で買った)、電子回路系の本も色々(これは仕事で必要になった)、デザイン系の本数冊、機械系の本を数冊。
書店に行っても見るのは専らデザイン本(How To系の本はほとんど見ない)とか建築設計系の本だとか。ちょっと前には結構な量を買っていたビジネス書だとかプログラム系の本だとかはほぼ買わなくなった。

どうも、物を作りたいという興味は、ソフトウェアからハードウェアに移り、より手に取ってわかるものを作りたくなっているようだ。元々長く長く使える物を作りたいと思っていたので、それに近づいているともいえるかもしれない。より人が触れる物へと思考がシフトしている。

ただ、ハードウェアといっても私が作るのはもっぱらディジタル回路。そこに魂を吹き込むにはソフトウェアを書かなければならない。表面ばっかり追っている簡単言語ではなくて、ハードウェアをビシバシ叩いたり、汎用OSを使うにしてもドライバを書いたりということはいずれ本気でやらねばいけない。

興味は表層と深層の両極にわかれていく。