Archive for 5月, 2009

MTM03見に行ってきた

Posted by ゆのじ on 5月 24th, 2009

5/23,24と多摩センター近くのデジタルハリウッド大学で行われている、Make Tokyo Meeting03に行ってきた。

現地に着くと、やたらとほのぼのした空気で、校舎入り口にある看板を見なければ、ここがデジタルハリウッド大学だとは全く思えない。どこか田舎の小学校にでも紛れ込んだような雰囲気。校舎と体育館と校庭、大きく分けて3カ所で展示が行われているのだが、全体的に校舎の方はアート系、体育館のほうはハード系、校庭は校庭でないとまずいもの(爆発燃焼系だとか走行系)という雰囲気で区分けしたのだろうなという感じ。

アート系は最近仲良くしていただいている多摩美の知人何人かが出展していて、どれも着眼点が面白い。こちとらハード屋なので、そういった着眼点を持てることはちょっとうらやましくもあり、いい刺激になる。

体育館のほうはシリコンハウスさんが来ているということでちょっと期待していたのだが、シリコンハウスさんのところにはあまり面白い物がなかったのが残念であった(後から気づいたのだが、エンジニアのPA-21という新作精密圧着ペンチが出ていたのだった。オレンジのハンドルは見たことがなかったのだが、PA-09,20,PAR-20と持っているのでスルーしてしまっていたのが大変残念・・)。他、この手のライトウェイト電子回路的な業界では有名な通販屋さんが数軒来ていた模様だが、こちらも通販と値段が変わらず、特に購入に至る物は無し。

その後フラフラとうろついてみて、いつも気になる記事をアップされているblog主の方が出展しているのも確認したりしていると、気になるブツが。
60th Luminous Clockといって、デジタル時計ではあるのだが、周囲を取り囲むようにアナログ時計で言うところの秒ごとにチップLEDが付いているというもの。使っているデバイスや構造というよりは、そのLEDの点滅パターンの綺麗さと裏側のパターンの引き回しの綺麗さに惹かれてつい購入(*)、\6,000なり。よく見てみたら、ちょっと洒落た電子デバイスを出していることで以前から知っていた、M-Tech Designさんの製品であったことがわかり、さらに開発者氏(お名前伺いませんでした・・スイマセン)に色々話を伺うことも出来た。なにしろこの配線パターンはこれまでに見たことがない。無償版のEagleで作っているとのことで、一見の価値有りだと思う。

(*)この時計は帰宅後早速ハンダ付け、60個のチップLEDは些か目玉が疲れたものの、およそ1時間ほどで全部品90点ほどの実装を終えて今は仕事部屋の時計として活躍している。随分前に見たような記憶もあったのだが、事実随分前からコミケで売っていたようで。。。

同じく体育館内にあったP板.comのInflowは基板を案内葉書につかうという顧客事例を紹介していたのでそこから担当者氏と会話。Olimexだとかpcbexpressに取られている現状をどうにかということらしいので、月並みではあるが納期を正確に出さない(例えば最短3日最長2週間だとか)ようなオーダーを受けて、隙間を埋めるようにそのバッチを詰めたら安価にならないかと提案しておく。ついでにEagleのbrdファイルをそのまま(ガーバーにせず)受けてくれないかということもお願いしておく。どうも、P板さんとしては中ロット生産の顧客を拾いつつ、もっと小ロット安価生産のほうの顧客も広げていきたいということのよう。

そんなこんなで、その後校庭にでてパルスジェットエンジンが動いているのをぼんやり眺めていたりして、MTM03初体験は終わった。

校舎の方の出展に並べて出せるようなものはどうも作れる気がしないのだが、体育館のほうはハムフェアをものすごくシュリンクしたような、居心地の良い雰囲気であった。こちらのほうに方向を定めて、今度は出展側として参加したいと思う。

まだ終わっていませんがお疲れ様でした。

RCR123/Ultrafire16340 LiIon

Posted by ゆのじ on 5月 22nd, 2009

KC3A0209

秋葉原へ出たついでに、先日から調査していたRCR123電池を買ってきた。UltraFireブランドの16340型、880mAh/3.6VのRe/Discharge Protection Curcuit付きのLiIon電池だ。

この電池、カメラや懐中電灯用に用いられる、CR123とほぼ同一の外形でいながら充電可能で、容量もそこそこあるので、ちょっとしたデバイスに使えないかと以前から目をつけていた物。ただ、これまではヤフオク以外の入手経路だと保護回路付きのものが手に入りづらかったのもあって手を出していなかった。

購入元は秋葉原のジャンク屋、三月兎。最近あまりジャンク屋に寄らなかったのだが、しばらく前に友人M氏と久しぶりのジャンク屋巡りをしたときにこういうバッテリーの取り扱いがあることを発見していた。以前寄ったときは在庫の都合か保護回路付きの電池がなかったのだが、昨日寄ったときには目的の物の在庫があった。充電器1台(2本まで同時に充電可能)が2,980円、2本セットの電池が1,500円とそれなりに安価。ヤフオクだともっと安いものもあるので領収書の心配が要らなければヤフオクで買ってもいいかもしれない。

で。それはいいのだけど、これがやたら便利なのは最初の写真のような使い方。千石電商で売っているCR123A電池ボックス(タカチ製でないほう)と組み合わせると、ピン間隔がちょうど秋月の小さいブレットボードの両端にぴったりになり、ワイヤ無しでつけられる3.6V電源として使えるのだ。上のようにLEDを点灯させっぱなしという用途はあまりないが、それでも880mAh(=3.168Wh)も容量があるから1日くらいは放置しておける(*)。試作には大変便利だと言えよう。

(*)放置しておくためにも保護回路付きが大切。

リチウムイオン電池は事故ると下記の映像のごとく燃え上がるので、万人に手放しでオススメできるものではない。というかきちんと対策をもって使えないかぎり手を出すべき電池ではない。だが、きちんと使えばかなりのエネルギー密度で使いやすい電源として使うことが出来る。デバイスの大きさに困っている場合、一度検討してみる価値はあると思う。

追記:三月兎で売っている、銀色のシュリンクフィルムで覆われたUltraFire(保護回路付き)は実測値でおおよそ34mmの長さがある(だから16340なわけだが)。この寸法であれば、CR123Aの寸法とほぼ同じ、同じ電池ボックスも使えるはずだ。だが、国産の普通の電池と比べるとかなり(並べて立てると斜めになっていたりするのが目視ではっきりわかるほど)加工精度は低いので、そのまま入らない電池ボックスがあったりするかもしれない。今回千石で買った電池ボックスもかなりギリギリで、取り付け取り外しにちょっと気をつかう感じであったことを付け加えておく。タカチの製品のほうがまだゆとりがある感じだったので、ギリギリが嫌であればタカチ製品を採用すると良さそうだ。

追記:もっとインパクトのある動画を見つけたので追加しておく。品質の悪い電池を使うリスクはこれくらい高い。

豚^H新フル

Posted by ゆのじ on 5月 21st, 2009

H1N1(Spanish flu/Swine flu)

昨日あたり、ついに東京でも初感染者とか。

4/27にコトは重なったりするものというポストをアップしたときには都内の薬局でマスクが売り切れているなんていうことはなかったのだが、今やオークションで10倍もの値段がつく場合もあると聞く。

大切なのは先読みして行動しつつ、気構えないということ。今回のH1N1は今時点では幸いなことに弱毒性というか、重篤な症状となることが少ないようだ。そういえばスペインかぜも第一波は弱毒性だった。その後どうなったかは言うまでもあるまい。

歴史はただ繰り返しがち。そこから人は何を学ぶのだろう。