秋葉原へ出たついでに、先日から調査していたRCR123電池を買ってきた。UltraFireブランドの16340型、880mAh/3.6VのRe/Discharge Protection Curcuit付きのLiIon電池だ。
この電池、カメラや懐中電灯用に用いられる、CR123とほぼ同一の外形でいながら充電可能で、容量もそこそこあるので、ちょっとしたデバイスに使えないかと以前から目をつけていた物。ただ、これまではヤフオク以外の入手経路だと保護回路付きのものが手に入りづらかったのもあって手を出していなかった。
購入元は秋葉原のジャンク屋、三月兎。最近あまりジャンク屋に寄らなかったのだが、しばらく前に友人M氏と久しぶりのジャンク屋巡りをしたときにこういうバッテリーの取り扱いがあることを発見していた。以前寄ったときは在庫の都合か保護回路付きの電池がなかったのだが、昨日寄ったときには目的の物の在庫があった。充電器1台(2本まで同時に充電可能)が2,980円、2本セットの電池が1,500円とそれなりに安価。ヤフオクだともっと安いものもあるので領収書の心配が要らなければヤフオクで買ってもいいかもしれない。
で。それはいいのだけど、これがやたら便利なのは最初の写真のような使い方。千石電商で売っているCR123A電池ボックス(タカチ製でないほう)と組み合わせると、ピン間隔がちょうど秋月の小さいブレットボードの両端にぴったりになり、ワイヤ無しでつけられる3.6V電源として使えるのだ。上のようにLEDを点灯させっぱなしという用途はあまりないが、それでも880mAh(=3.168Wh)も容量があるから1日くらいは放置しておける(*)。試作には大変便利だと言えよう。
(*)放置しておくためにも保護回路付きが大切。
リチウムイオン電池は事故ると下記の映像のごとく燃え上がるので、万人に手放しでオススメできるものではない。というかきちんと対策をもって使えないかぎり手を出すべき電池ではない。だが、きちんと使えばかなりのエネルギー密度で使いやすい電源として使うことが出来る。デバイスの大きさに困っている場合、一度検討してみる価値はあると思う。
追記:三月兎で売っている、銀色のシュリンクフィルムで覆われたUltraFire(保護回路付き)は実測値でおおよそ34mmの長さがある(だから16340なわけだが)。この寸法であれば、CR123Aの寸法とほぼ同じ、同じ電池ボックスも使えるはずだ。だが、国産の普通の電池と比べるとかなり(並べて立てると斜めになっていたりするのが目視ではっきりわかるほど)加工精度は低いので、そのまま入らない電池ボックスがあったりするかもしれない。今回千石で買った電池ボックスもかなりギリギリで、取り付け取り外しにちょっと気をつかう感じであったことを付け加えておく。タカチの製品のほうがまだゆとりがある感じだったので、ギリギリが嫌であればタカチ製品を採用すると良さそうだ。
追記:もっとインパクトのある動画を見つけたので追加しておく。品質の悪い電池を使うリスクはこれくらい高い。