Archive for the '思想' Category

年の瀬

Posted by ゆのじ on 12月 27th, 2012

サボったサボった、気がついたら数ヶ月書いていない。すでにどういう文体で書いていたか忘れる始末、情けないといったらない。

そろそろ年末が見えてきたな、という頃からだいぶ多忙になってしまって、気がついたら年末。やっと落ち着いてきたかと思ったらあと数日で今年も終わる。ひとまずは粛々と年末の〆作業やら事務作業をしつつ、来年に向けて仕込みなどを進めて、なんとか今年も無事年を越せそうである。

来年の仕込みといえば、来年はちょっとマイクロ製造業的なことをやってみようと思っている。NYAMFGブランドで作ってみたデバイスがちょっと受けが良さそうな雰囲気であるということもあるが、今年1年の間にマイクロ製造業をしたときに販売網になってくれる方、製造依頼先になってくれそうな方、その他諸々相談に乗って頂けそうな方々と知り合って会話出来る状態になったということが大きい。というかそういう方々と出会ったことがこういう判断をする大きな要因になっている。

もちろん、マイクロ製造業ってのがどの程度メシが食えるのかわからないけれど、さんざん試算してみて、やってみる価値がないわけではなさそうという雰囲気まで見えてきたし、言うほどリスクもないのではないかという気がしてきた。元々零細なんだから、根っこの事業を握ったままアレコレ手を広げてみるのは悪い話ではないはず。少なくとも前から寝言のように言ってる「困ったら喫茶店でもやるかー」よりはよほど先の見える話だ。

もとより物事調べて仕組みを作るのは本業のようなもの。調べるフィールドと、試作方法のノウハウが違う、物から利益が生まれる性質が違う、というポイントを押さえてトライしてみたい。

多分今年はここまで。今年もお世話になりました。
来年もまたよろしくお願いいたします。

半田付け系機材追加

Posted by ゆのじ on 8月 12th, 2012

最近よく構っていただいている知り合いに、「HAKKOの900系、900Lとか900Mは熱量違うよ、HAKKO951とはだいぶ違うよ」、と唆されて暫く、某所に出物があったので入手してきたのがHAKKO928、ちょっと前のアナログ温度設定なコテが2本付くステーションだ。

それなりに使い込まれた機体で、片方のコテ先が歪むほど熱にさらされた様子ではあったもののさすがHAKKO、本体側にはなにも問題なく。Mコテが2本という構成だったので、歪んだコテ先の代わりに900M-2.4Dだけ買ってきてうちの子に。使ってみると聞いていた話の通り持っている熱量が違うのか、ごつい端子でもスルスル溶ける。これはありがたい。話によればさらに大きい900Lのコテを使えば板金いけるんじゃないかと思えるほどパワーがあるらしい、これもいずれ入手してみたいと思う。

同じ知り合いに同じように唆されて、吸煙器のHAKKO421も入手した。半田ヒュームに鉛がふくまれるわけはないと思うものの、少なくともヤニの煙はたばこの煙と比べて遙かに無害だぜ、と思えるわけもなく以前から気になっていたところに「出物あるよ〜」と唆されて購入したのだが、これも騒音レベル60dBと数字だけ見るとだいぶ大きいわりには静か(騒音はかなり低音に偏っているので気にならない)なので非常に快適に半田付け出来るようになった。

某印刷所の胆管癌ではないが、こういう工業系の排出物による健康被害は原因の特定が難しい上に影響範囲がせまいせいで発覚しづらい構造なのではないかと思っているところ、少しでも気休めでも、気をつかったほうが良いのではないかと思う次第。よく使うフラックスクリーナーもシクロヘキサン系の有機溶媒を使っていたりして、そのうち排気ダクト作った方がいいのかなと思いつつも現状そのままになっていて気になっている。水溶性フラックスを使った半田を買ってみたりして色々試しているが今のところ結論は出ず、難しい問題である。

道具を使いこなすにはウデがいるが、ウデの足りないのは道具で補えるのも確か。いい道具に助けられながらウデを磨こう、そしてせっかく磨いたウデが無駄にならないようにリスクヘッジも少しずつ。

ちょうど1年

Posted by ゆのじ on 3月 11th, 2012

震災から1年が経った。もう1年かという思いが強い。

なんだかんだ言ってもうちは被害は少なく済んだし、仕事は先延ばしになって資金的にも大変だったりもしたものの、それでも家に困ることもなければ家族に問題もなく。比較するものではないけれど運良く過ごしているということを実感している。

現地の復興は未だに進みが遅いけれど、そこに私が打てる手はあまりないし、起こってしまった事故を糾弾しても起こったことが無かったことになるわけではない。辛い災害と事故であることは間違いないし、当事者が嘆き悲しむのは当然だけれど、悲観しつづけて将来が明るくなった試しはない。だから人はなるべくポジティブに生きた方がいい。特に災害の影響が少なかった人はポジティブに生きなければならないといってもいい。だから私はポジティブに生きるべく、まずはどうやって放射性物質と共存出来るのかということに注目して色々とトライしていこうと手を動かし続ける。不安がないわけではないが、そもそも不安無く動物が生きていられること自体が僥倖のようなもの。いかに不安を制御していくかが生き抜くコツなのだ。

しかし、戦争やら大空襲の焼け野原から復活した日本人の根性は今もまだある程度は生き残っているとは思うけれど、あれは行動経済成長というタイミングだとか、日本的社会主義が強く生きていたタイミングだとか、そういうバックグラウンドあってのものだったのではないかとも思っていて。将来はどうなるかわからない。まったくもって興味深い感じになってきた。

自分の頭で考えて、自分の勘で判断して、自分を賭けて選択すればいい。それだけ。