ちょっと時間が出来たので、ヨドバシカメラの書店コーナーをぶらついて本を見ていたのだが、あまりにもマニュアル的な本だらけになっていることに衝撃をうけた。いや、今更言うまでもないのだけれども、改めて。
マニュアル本は、その本を読むと○○が出来るようになります、ということをうたっている。全くそこの業界を知らないところから、ある程度のレベルに至るまではそのような本に頼って「試してみる」ということは必要だと思うし、そういう本に助けられてきたことも事実、こういう本が全く駄目というつもりはない。
だが、最近のマニュアル本の傾向として、○○で勝てる、だとか、そのノウハウが銀の弾丸であるような書き方をしている本が多く見られることが気になる。
銀の弾丸なんてない、というのはよく言われる話ではあるが、それでもなんだか不況になるとそういう本が多くなってくるように思っている。ルールベースの挙動になると、ルールが策定されてなければおkという風潮が出る。モラルが消える。自らモラルをもって考えて行動する自由が制限される。それは最後には奴隷への道だ。わかってやってるのだろうか。
取引先の社長が言うには、今の世の中は明治~大正~昭和初期くらいの戦前日本にそっくりなんだそうだ。ただし今のエライ人間は思想がない、と。そうかもしれない。思想をもって我が身ではなくて世の中を見て、というのは今のエライ人には難しいのかもしれないなぁ。