先日から延々5ポスト(コレ含めて6ポスト)もかけたNASだが、ついに落ち着いた。先日からまた延々zpool scrubを掛けて掛けてエラーが出たらケーブルを取り替えての繰り返し、結局3本の不良ケーブルが混じっていたようであった。
結局さんざん苦労した代償として、下記のことに注意しておかねばならない、という教訓を得た。
- NASとするコンピュータのメモリはmemtest86などのツールできっちりテストしておく。出来れば(というかほぼMUST)ECC付きメモリにすること。
- SATAケーブルは良質な物を選ぶこと。1本100円のような安売りのものを買わないこと。(大変時間を無駄にした・・・)
- 構築後、きっちり負荷を掛けたり引っこ抜いたりしてテストすること。データを失ってからでは遅い。(サーバなら最低数日のエージングは当然だが)
特に1点目のメモリ問題は怖い。私の場合、memtest86で1周できないメモリが刺さっていたがために、zfsのraidz2領域すべてが完全に修復不能なレベルでつぶれてしまった。特に酷いメモリをつかんでしまったのだろうとは思うが、同じことをクリティカルな要件で起こしてしまってはしゃれにならない。家庭用であったとしても、データを失ってしまえばもうそのデータは二度と帰ってこない。そのことを考えたら一晩memtestを走らせておくくらい軽いものだろう。
最終的にかかったコストは、HDDが予備含め10本で75,000円ほど、M/B、メモリ、CPUで20,000円ほど、SATA I/Fが2枚で15,000円ほど、ケースが12,000円ほど(これは無茶苦茶な破格だった)と、ケースのファンがうるさすぎて全部交換したので5000円ほど、合計で127,000円程度(システム用HDDはジャンク箱に突っ込んであった160GBを流用)で収まった。ダブルパリティで保護された6TBの領域を持つNASとしてはきわめて安価だといえよう。
次は各種サービスをsolaris containerで動かしていこうと思う。opensolarisのポテンシャルの高さに、気がついたら全然NASでなくなりつつある。