Archive for 3月, 2010

silvercircuitsから基板届く

Posted by ゆのじ on 3月 12th, 2010

外装

先日silvercircuitsに発注した基板だが、発注日含め10日経った今日、FedExで届 いた。

とりあえず開梱。

開梱

あけるとプチプチにくるまれた基板と納品書。

基板パック

基板はアルミ蒸着パックに真空包装。

シルクずれ 外形線

シルクが長手方向に0.3mmくらいずれていた。それと、サンプルでもわかったことだがシルク用のスクリーンは結構荒い。細かいものが出る出ない以前に、斜め線がガタガタになる傾向がある。といっても目視でわかる人は少ないと思うが。

外形線加工は予想よりきれい。P板の韓国工場よりざらついた感じではあるが、ルータ加工径は小さいような感じがする。

発注が3/2のお昼、午後2時には決済。発送が3/11の夕方、到着が3/12の夕方となったので、翌日からカウントして7営業日かかったことになる。ここは11日に「いつ発送するの~?」とメールしてみたところ、「今日の夕方のpickupで送るよ、遅くなってごめんね」と返事が来たので、彼らとしても若干遅れ気味の納期である模様。ただ、トータルで10日程度とみておけば十分なので、値段を考えれば「超」特急の用事でもないかぎり十分速いと思うのだがどうだろう。

ちなみに、
SHAH ALAM, MY – SEPANG, MY – 广州(GUANGZHOU), CN – 成田
という経路で荷物は運ばれた。SEPANはクアラルンプール国際空港、GUANGZHOUは広州白雲国際空港。調べてみたら、FedExはアジア地区のハブ機能を白雲国際空港においているとのこと、だからわざわざ中国を経由しているということのようだ。

しかし近い。picked upから成田まで18時間程度しかかかっていない。アジアの近さを強く感じることになった。

自家リフローテスト中

Posted by ゆのじ on 3月 6th, 2010

 reflow

必要になったので自家リフローのテスト中。

問題はクリームハンダの入手、ステンシルの作成、それとリフロー炉の入手だ。

クリームハンダは時々ヤフオクにもあるし、海外通販サイトでも売っているところがいくつもある。少量でよければサンハヤトも出していたように思う。なので、ここはそれで済ましてしまえばいい。

リフロー炉は以前のトランジスタ技術に、オーブンを改造したリフロー炉、という記事があったが、それを参考にして作るも良し、ebayで数百ドル程度で売っているのを買うのも良さそうだ。うちはオーブン改造のリフロー炉を作成したが、自作の場合は空気雰囲気下でやらざるを得ないのと、本当にプロファイル通りの温度になっているかを十分に検証しないといけない手間があるが、そこさえ何とかなればさして難しい話でもない。

一番手間なのはステンシル。まじめにやるなら製造用メタルマスクなどをオーダーすればいいが、改版が多い基板にはこのコストは重い。なので調べてみると、リン青銅板をエッチングする方法や、海外の業者に依頼して樹脂フィルムのレーザーカッティング物を作ってもらう方法などがある。ただ、リン青銅板のエッチングは結構なノウハウがある(Press’n’peelを使うと幾分楽にはなるが、これはこれで溶剤がないと剥がすのが困難であったりする)し、海外の業者に依頼すると送料が馬鹿みたいに高かったりする。納期までそこそこかかってしまうのも厳しい。ということでうちはそれらとは違う方法を現在検討中。試してみたのが上の画像(色々あって小さい画像で申し訳ない)だが、これではクリームハンダが分厚くつきすぎてブリッジを起こしている。チップを載せればある程度改善されるはずだが、これでは歩留まりがいまいちだろう。もう少し違うステンシル材を探した方がよさそうだ。

うちはクリームハンダの塗布には「インク練りべら・樹脂製 大(新日本造形)」を使っている。これが最適かは不明なので、ここも要検討。

改善は続く。ある程度ノウハウとして固まったら記事にしようと思う。

 

以下メモ:
ステンシル業者/Stencils unlimited。使ったことないので詳細不明。
ステンシル業者/Applied Electronicsこちらのblog記事で使った感想がかかれていた。
ebayのリフロー炉検索結果。安いのは安いなりなんだろうと思うが、参考までに。
スイッチサイエンスさんの自作リフロー記事。いつもお世話になっております&大変参考になりました。

知識が増える=最適解、ではない

Posted by ゆのじ on 3月 5th, 2010

新旧Arduino。新しい方は一部チップ部品化されたりITAシールがはってあったりする。

専門的な手伝いなんて期待できない零細企業なんぞやってるものだから、どうしてもあれこれと幅広くやらざるを得ない。やるからには一応押さえるべきレベルまで押さえないと気が済まないので、気がつくと膨大な時間をかけて膨大な知識を仕入れることになる。

だが、こうやって大量に知識が入ってくること自体はうれしいのだが、それだから最適解が得られるわけではない。かえって、選択肢が少ないほど最適解だったりするのが現実だ。

変な知識ばかり得て、かえって遠回りをしないためにも、最適解たるための条件をきちんと自分で理解して選択していくようにしたい。マクロに見て、ミクロに見て、斜に見たりひっくり返してみたりしながら最適解を求めることを日々繰り返すことで、きっと脳には最適解検出エンジンが構築される。これこそが「眼」といわれるやつなのだろう。ぱっと理由は言えないけれど、なんとなくいい、悪いがわかるというやつだ。

その何となくには突き詰めれば大量の根拠が埋まっている。幅広く柔軟に、眼を鍛えていきたい。