試作

実家を出てすぐに購入し、すでに10年使っているが完動品である我が家の電子レンジを首にするのは電子レンジに申し訳ないような気がしたのだが、ヤフオクをうろついていたら安い過熱水蒸気オーブンを見つけたので落札、新調することとした。
新しく来たのは日立のMRO-DS8という機種。電子レンジにオーブンに加熱水蒸気にただのスチームにと一通りできることと、電子レンジの出力が100Wから選べることと、庫内容積が31lと大きめな割には外形寸法が小さめであることが購入に至ったポイント。それ以上に安かったというのは言うまでもない。

購入して早速空焼き、ちょうど数日前に相方が仕込んでいた型抜きクッキーを焼いてみた。それが冒頭の写真。これまで使っていた電子レンジはオーブン機能があるとはいえ、天井に石英管ヒータが1本あるだけのなんちゃってオーブン機能だった。新しい方は天井と下面と両方にヒーターが入っているので、きちんとクッキーらしい焼き上がりとなった。

説明書を見ると、フランスパンも焼けるとのこと。フランスパンは普通のオーブンでは焼けないことになっているので手を出してこなかったジャンル、これも楽しんでみたいと思う。

そして雑感。まず、ざっと動かしてみた限りでは作りは悪くないが、水蒸気用の水タンクとその取り付け部の樹脂成形の精度がいまいちで少々歪んでいるように見える。実用上支障はないが、見た目を気にする人は少々気にするかもしれない。私はちょっと気になった。
庫内は幅奥行きともに広いが高さがあまりない。このオーブンのユーザ層ではあまり考えなくていいだろうが、マグロの頭を買ってきて兜焼き、というような目的には厳しそうだ。丸鶏を焼く分にはなんとか足りるだろう。庫内内面がほぼフラットで、フッ素樹脂加工されているのは最近の流れだとは思うがありがたい。
オーブンでの温度上昇の速度は若干遅いように感じる。少なくとも以前の電子レンジ付属オーブンと比べると、庫内体積に対しての消費電力が少なくなってしまっていることもあってか、180度程度に予熱するだけで結構待たされてしまう。これ以上スピーディにしたいならガスを使うか200V電源を使えるものにするかいずれかしかあるまい。
電子レンジ機能を使用する際には、鉄の天板を抜いてセラミック製とおぼしき板をセットして使うのだが、このプレートが底面すれすれにあるうえ、ドアをフルにあけたとき、ドア内面と底面がフラットになる位置関係にある。そのため、セラミック板の出し入れが少々しづらい感じになっている。その上、重量センサが3カ所にあるのだが、そのセンサにゴツゴツぶつかってしまうのが大変気持ち悪い。寸法的な都合と構造的な都合でこうなったのはわかるが、改善を求めたい。

ざっと使った限りはこのような感じ。ただし文句は多くつけたが基本性能には満足している。後は使いようだろう。 使いこなしていきたい。

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