Archive for the '日常' Category

ちょうど1年

Posted by ゆのじ on 3月 11th, 2012

震災から1年が経った。もう1年かという思いが強い。

なんだかんだ言ってもうちは被害は少なく済んだし、仕事は先延ばしになって資金的にも大変だったりもしたものの、それでも家に困ることもなければ家族に問題もなく。比較するものではないけれど運良く過ごしているということを実感している。

現地の復興は未だに進みが遅いけれど、そこに私が打てる手はあまりないし、起こってしまった事故を糾弾しても起こったことが無かったことになるわけではない。辛い災害と事故であることは間違いないし、当事者が嘆き悲しむのは当然だけれど、悲観しつづけて将来が明るくなった試しはない。だから人はなるべくポジティブに生きた方がいい。特に災害の影響が少なかった人はポジティブに生きなければならないといってもいい。だから私はポジティブに生きるべく、まずはどうやって放射性物質と共存出来るのかということに注目して色々とトライしていこうと手を動かし続ける。不安がないわけではないが、そもそも不安無く動物が生きていられること自体が僥倖のようなもの。いかに不安を制御していくかが生き抜くコツなのだ。

しかし、戦争やら大空襲の焼け野原から復活した日本人の根性は今もまだある程度は生き残っているとは思うけれど、あれは行動経済成長というタイミングだとか、日本的社会主義が強く生きていたタイミングだとか、そういうバックグラウンドあってのものだったのではないかとも思っていて。将来はどうなるかわからない。まったくもって興味深い感じになってきた。

自分の頭で考えて、自分の勘で判断して、自分を賭けて選択すればいい。それだけ。

謹賀新年

Posted by ゆのじ on 1月 4th, 2012

昨年は大変な年だった。今年はどうなるだろうと1年先まで考えるいいタイミングなので色々と考えてみた。

正直景気はそう簡単には上向かないだろう。というより、そろそろ資本主義の歪みが限界を迎えようとしているように見えてならない。ネズミ講が駄目な理由は倍々ルールで子を増やしていったら破綻するから、なのだが、それと全く同じ状況を推し進めてきた結果、一般社会も同じ格好になってしまっている。わたしゃ専門家じゃないのでこのまま進んだ結果どうなるかは知らないが、ここで破綻しても無理して引っ張っても、どうも自分の生きている間に破綻を見るんじゃないかという気がしてならない。
まぁ正直なところ、だからどうしたという話なのだけど、そういう流れに乗ってしまっていることを頭の片隅におきつつ流れに棹さして進んでいけば、なるようになるだろうと思っている。嫌でも逃げられない以上しょうがないし、宗教じみた話には興味がない。それに人を騙すような商売をしたいとも思わないしね。

そういう読みの上、今年は去年1年かけて手を広げたネタを育てる年としたいと思っている。正直去年は手を広げすぎた感がある。面白い繋がりも出来たが、不本意な結果に終わった物も多かった。そういう反省を生かして、去年蒔いたネタを育てて、面白いものを生み出していく年にしたい。

そういえば毎年恒例の初詣、近所の多分氏神様だと思われる神社に行った。そこでお札を買いつつおみくじを引いたらこのような事が書いてあった。

望用何愁晩 望みごとおそきとて何もあんじ うれうるまじきとなり
求名漸得寧 しだいしだいに名をあげんと思えばこれよりやすきことをうべし
雲梯終有望 雲のかけはしのような出世のよき手がかりができるべし
帰路入蓬瀛 帰りみちに仙人の宝の山に入りつねにたのしむべしとなり

前途は明るいじゃないか。前向きにノンビリやっていこう。

今年も1年宜しくお願いいたします。

師走

Posted by ゆのじ on 12月 7th, 2011

もう今年も後3週間ばかり。

振り返ってみると、今年はだいぶひどい年になったような気がする。もっとも、そのうち震災に関わる諸々を取り除けば普段とさほど変わらないような気はするし、震災と原発が結局ひどい印象の大半を作っているのだろう。ただ、そのことはいろいろなことを考えるための良いトリガにもなった。
それに加えて、今年はだいぶ多くの人と(主にtwitter経由で)知り合った年でもあった。twitterを使い始めたのが2007/4/27 20:08:45(+0000)、らしいのですでに4年と7ヶ月強経過しているが、今年ほど知り合いが増えた年は無かった。色々と教えて頂くことも多くてありがたい限り。今後ともよろしくお願いします。

さて。世界的にいろいろなシステムに無理が出てきているのは間違いないし、ここ数十年安定しているように見えたシステムのいくつかは私が生きている間に破綻を見ることになるだろう、ということが明らかになったが、だからと言ってそれは状況が悪化したことを示すわけではない。システムは巨大すぎて変化速度は遅いが変化し始めたことを変えることはほぼ不可能だ。そうであれば、明らかでないまま破綻を迎えるよりは明らかになっていたほうが選択肢は増える。そんなふうに考えれば、悪い知らせに聞こえる話だってじつは悪い話ではない。
確かに今の日本の状況は極端に悪いし、そういう状況に放り込まれてしまった自分を不幸だと嘆くことも出来るが、それをトリガに色々考えていけばいいだけの話。これまで通り、最悪ケースを想定しつつ楽観的にススメ、は継続しつつ見直しを図っていけば、あとはなるようになるだろう。個人的に言えば、状況は悪くないんじゃないだろうか。まあまずはマクロに見て考える。ミクロなのはその次だ。

まだ大掃除も始めたばかりだが、実家を出てから溜に溜め込んだ資料やら書籍やら資材やら、大幅に捨てている。来年はシンプルに(Keep It Simple, Stupid!)生活してみたい。ミニマリストになりたいとまでは思わないが、可能な範囲で。いつでも臨機応変な動きが取れるように。

皆様今年はお世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。