Archive for the '日常' Category

Geiger–Müller tube

Posted by ゆのじ on 4月 18th, 2011

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いわゆるガイガー管。これはガラス管なので、β線、γ線などの放射線が飛び込むことで放電が発生して放射線を検知することが出来る。良くある誤解だが、エネルギーの低いものは拾えないし、エネルギーは核種により違うので、なんでもかんでも拾えるわけではない。

入手先は先日のポストで書いた様にebay経由でウクライナ。送料が高く付くのである程度まとまった数を入手した。面倒な高圧電源などはすでに秋月の冷陰極管電源でまかなえることを先人が調査実証済みなので、それに毛の生えた様な回路で対応。
管の下にあるのはウランガラス粒だが、ほとんどバックグラウンドと変わらないので、ランタンマントルを調達中。きちんとした標準線源は専用の設備を持たない人間には入手が困難すぎるので諦めた。

 

ただのガイガーカウンタにしてしまうのは面白くない。1つのパターンとしてArduinoへ接続できる様な物も検討はしているが、それではない1つのプロダクトになる様な形態も検討中。

すでに彼らの言う「事象」は発生したこと。出来ることは身辺周辺の状況を感知しつつ生活するしかない。

すでにBGOクリスタルも発注済み。これも届いたらネタにしようと思う。

節電その後

Posted by ゆのじ on 4月 13th, 2011

震災から1ヶ月が過ぎたが、原子炉に対する動きがあまりにも緩慢すぎて未だ何も解決していない。震災その物は復興へ向かっているが、余震と原子炉で終わった感じがしないまま今に至る。

さて、以前のポストで節電を行っているということを書いたが、その結果が出た。集計期間は奇しくも震災の起きた3/11から4/12の33日間。昨年同時期が621kWhに対して今回は459kWh、なんと162kWh、26%もの削減となった。金額にしておよそ4000円にもなる削減である。正直本当かよという気分で一杯だ。
前のポストではNAS(200W程度、1日4.8kWh)を止めたと書いたが、これは半月で必要になって復活させた。つまり都合約80kWhの削減。それに照明100W(1日8時間程度つけているとして0.8kWh/day)を1ヶ月で26kWhくらいの削減。これだとまだ60kWh程度がわからない。そういえばウォシュレットも落としたので、もしかするとこれが60kWh(=平均約75W/h)くらい消費していたのかもしれない。実は高いのかウォシュレット。

いずれにせよ、かなりの効果で正直びっくりした。諸事情により未だに太陽電池パネルの本格稼働に至っていないので、それが稼働すればもっと夜間でもあかるく低コストに過ごすことができるはず。

次の試練は梅雨の蒸し暑さと夏の暑さ。この対策は早めに考えておかねばならないだろう。

 

余談だがウクライナからガイガー管も手に入れた。小さい物なのでリアルタイムの測定には向かないし古いデッドストック品なので測定にも向かないが、トレンドを測るにはちょうどいい。部屋に置きっぱなしにするような装置に仕立てるべく調整中だ。うまくいきそうなら頒布も考えながら作ることにする。

泥舟に乗るか、或いは平和惚けからの離脱

Posted by ゆのじ on 3月 30th, 2011

大本営発表が続いているが、真実は語られない。真実だとしても真実だと信じるに足りるロジックが明らかに足りていない。そのような話をそのまま素直に信じるわけにはいかない。

先の大戦を思い起こすまでもなく、残念ながら日本という国は未だに大本営発表で国民を都合良く操作できると思い込んでいるフシがある。もちろん、ソーシャルネットワークに代表されるいろいろな草の根活動によって相当な抵抗は出来ているのだろうが、それに流れているコンテンツすら信用に足る物であろうか。

いつまでも煙に巻かれているのは性に合わぬし気づいたら手遅れでは笑うに笑えない。疑心暗鬼のきらいはあるが、個人に降りかかる火の粉は個人でしか把握出来ないほどに国は混乱しているように見える。

本質的には個人が通常の生活を送ることが出来る程度に環境の調整を行うのが国家の一つの役割だと理解しているのだが、それもどうなることか。ひとまずは地震よりは放射線のほうが個々人で簡単に検証できない分だけ簡単に嘘がつける、つまり「海の向こうで敵国に圧勝」というような話を簡単に出来る。その嘘がばれるのは大凡問題が引き返せないレベルに達してからだということは歴史から学ぶまでもない。対策は考えてみたものの、ここについてだけは自分である程度状況を把握すべく色々と手配することにした。
正直こういったコストは個人で払うべきコストではなかろうとも思うのだが、いざとなればかなり最後まで救済されないターゲットになるだろうマジョリティに属している以上、仕方のない経費とも言える。

ただ、あまり悲観する物でもない。これまで、この行き詰まった日本がどうにかなるには戦争に巻き込まれるしかないか、と思っていたのが、割とこの災害でもどうにかなるのでは、1つのリセットになったのではと感じるのだ。

これをバネに、新しい時代が動くことを切に願う。いつまでも古い時代を引きずっているわけにもいかないし、ここでこそ関東大震災後に流行った「この際だから」という言葉を復活させて色々なものをリセットして作り直すべきなのだ。

個人的にもこの震災直後はぼんやりとしていたが、やっと目が覚めた。停滞せず、色々と新しいことを始めたい。