最近よく構っていただいている知り合いに、「HAKKOの900系、900Lとか900Mは熱量違うよ、HAKKO951とはだいぶ違うよ」、と唆されて暫く、某所に出物があったので入手してきたのがHAKKO928、ちょっと前のアナログ温度設定なコテが2本付くステーションだ。
それなりに使い込まれた機体で、片方のコテ先が歪むほど熱にさらされた様子ではあったもののさすがHAKKO、本体側にはなにも問題なく。Mコテが2本という構成だったので、歪んだコテ先の代わりに900M-2.4Dだけ買ってきてうちの子に。使ってみると聞いていた話の通り持っている熱量が違うのか、ごつい端子でもスルスル溶ける。これはありがたい。話によればさらに大きい900Lのコテを使えば板金いけるんじゃないかと思えるほどパワーがあるらしい、これもいずれ入手してみたいと思う。
同じ知り合いに同じように唆されて、吸煙器のHAKKO421も入手した。半田ヒュームに鉛がふくまれるわけはないと思うものの、少なくともヤニの煙はたばこの煙と比べて遙かに無害だぜ、と思えるわけもなく以前から気になっていたところに「出物あるよ〜」と唆されて購入したのだが、これも騒音レベル60dBと数字だけ見るとだいぶ大きいわりには静か(騒音はかなり低音に偏っているので気にならない)なので非常に快適に半田付け出来るようになった。
某印刷所の胆管癌ではないが、こういう工業系の排出物による健康被害は原因の特定が難しい上に影響範囲がせまいせいで発覚しづらい構造なのではないかと思っているところ、少しでも気休めでも、気をつかったほうが良いのではないかと思う次第。よく使うフラックスクリーナーもシクロヘキサン系の有機溶媒を使っていたりして、そのうち排気ダクト作った方がいいのかなと思いつつも現状そのままになっていて気になっている。水溶性フラックスを使った半田を買ってみたりして色々試しているが今のところ結論は出ず、難しい問題である。
道具を使いこなすにはウデがいるが、ウデの足りないのは道具で補えるのも確か。いい道具に助けられながらウデを磨こう、そしてせっかく磨いたウデが無駄にならないようにリスクヘッジも少しずつ。