evernoteで記憶を外部に

Posted by ゆのじ on 3月 17th, 2010

evernote timeband 最近、evernoteの本がでたり、日本支社ができるとかいうニュースがあったりで何かとホットになりつつあるevernoteだが、使い方がわからない、なんていう話をよく聞く。

私の場合、いろいろ検索した探し物を見つけたとき、それをクリップしておくという使い方がメイン。使い始めてそろそろ2年、最近になってFree版の40MB/月では不足してきたので2ヶ月前から有料プラン(月々5USD)にしている。有料プランだとPDFも入れられるということなので、試しに100ファイルほど突っ込んでみたのだが、Windowsを主としていると検索機能があまりにも使えないのと、iPhone版クライアントからクライアント内表示がされないのであまり積極的には使っていない。どちらもいずれ解決されるとは思うのだが、今のところDropboxのほうが便利なのでそちらを利用という感じ。

現状、どの程度のデータが入っているかというと、ウェブクリップや写真(たぶん100枚もない)、PDF(試しに突っ込んだ100ファイル程度)を含めて、6400件ほど。クリップを保持しているdatabaseファイルでいうと870MBくらいになる。
時系列で見てみると、TimeBandを表示(右画像)して見る限り、若干の差こそあれ割とコンスタントに使っている。ここ半年くらいで少し増えているが当初を考えると誤差の範囲だろう。

ここまでやると、だいぶ便利。たいてい一度googleやらで調べた内容はevernote内にストアしてしまっているので、次からはgoogleで調べる必要がない。厳密には、日本語の検索機能が全然使えないので、まだ完璧にgoogleから離れるというわけにはいかないのだが、英文キーワードが頭に残っている限り検索できる。いずれ日本語でも正しく検索できるようになれば、ほとんどgoogleに頼るのは一度だけ、以降はオフライン状態でも手元で検索できるようになる。

こうなってくると、脳内に必要なのはインデックスだけ、となってくる。以前、うちに大量の書籍があるのを見て、よく読めますねなんて言った知人がいたが、書籍に関しても基礎ではない内容の書籍はたいてい斜め読みだけしかせず、脳内にはインデックスだけしか残っていない。何についての記述がどの本に書いてあったか、だけを覚えておけばとりあえず何とかなるからだ。だから、書籍は大量にあるものの、読む時間はさほどかけていない。

 

あとは、何を記憶や知識を外部にオフロードすればいいのか。そこが、今後より情報が増えてきたときに考えるべきキーなのだと思っている。
浅く広く、の分野はこれでいいし、必要になったときに調べればいいHowToの類もこれでいい。そうでない、自分のコアになる知識だけは中身も含めて脳内に保持しておきたいところ。それがおそらく新しい物を作るときに必要になる物だからだ。

silvercircuitsから基板届く

Posted by ゆのじ on 3月 12th, 2010

外装

先日silvercircuitsに発注した基板だが、発注日含め10日経った今日、FedExで届 いた。

とりあえず開梱。

開梱

あけるとプチプチにくるまれた基板と納品書。

基板パック

基板はアルミ蒸着パックに真空包装。

シルクずれ 外形線

シルクが長手方向に0.3mmくらいずれていた。それと、サンプルでもわかったことだがシルク用のスクリーンは結構荒い。細かいものが出る出ない以前に、斜め線がガタガタになる傾向がある。といっても目視でわかる人は少ないと思うが。

外形線加工は予想よりきれい。P板の韓国工場よりざらついた感じではあるが、ルータ加工径は小さいような感じがする。

発注が3/2のお昼、午後2時には決済。発送が3/11の夕方、到着が3/12の夕方となったので、翌日からカウントして7営業日かかったことになる。ここは11日に「いつ発送するの~?」とメールしてみたところ、「今日の夕方のpickupで送るよ、遅くなってごめんね」と返事が来たので、彼らとしても若干遅れ気味の納期である模様。ただ、トータルで10日程度とみておけば十分なので、値段を考えれば「超」特急の用事でもないかぎり十分速いと思うのだがどうだろう。

ちなみに、
SHAH ALAM, MY – SEPANG, MY – 广州(GUANGZHOU), CN – 成田
という経路で荷物は運ばれた。SEPANはクアラルンプール国際空港、GUANGZHOUは広州白雲国際空港。調べてみたら、FedExはアジア地区のハブ機能を白雲国際空港においているとのこと、だからわざわざ中国を経由しているということのようだ。

しかし近い。picked upから成田まで18時間程度しかかかっていない。アジアの近さを強く感じることになった。

自家リフローテスト中

Posted by ゆのじ on 3月 6th, 2010

 reflow

必要になったので自家リフローのテスト中。

問題はクリームハンダの入手、ステンシルの作成、それとリフロー炉の入手だ。

クリームハンダは時々ヤフオクにもあるし、海外通販サイトでも売っているところがいくつもある。少量でよければサンハヤトも出していたように思う。なので、ここはそれで済ましてしまえばいい。

リフロー炉は以前のトランジスタ技術に、オーブンを改造したリフロー炉、という記事があったが、それを参考にして作るも良し、ebayで数百ドル程度で売っているのを買うのも良さそうだ。うちはオーブン改造のリフロー炉を作成したが、自作の場合は空気雰囲気下でやらざるを得ないのと、本当にプロファイル通りの温度になっているかを十分に検証しないといけない手間があるが、そこさえ何とかなればさして難しい話でもない。

一番手間なのはステンシル。まじめにやるなら製造用メタルマスクなどをオーダーすればいいが、改版が多い基板にはこのコストは重い。なので調べてみると、リン青銅板をエッチングする方法や、海外の業者に依頼して樹脂フィルムのレーザーカッティング物を作ってもらう方法などがある。ただ、リン青銅板のエッチングは結構なノウハウがある(Press’n’peelを使うと幾分楽にはなるが、これはこれで溶剤がないと剥がすのが困難であったりする)し、海外の業者に依頼すると送料が馬鹿みたいに高かったりする。納期までそこそこかかってしまうのも厳しい。ということでうちはそれらとは違う方法を現在検討中。試してみたのが上の画像(色々あって小さい画像で申し訳ない)だが、これではクリームハンダが分厚くつきすぎてブリッジを起こしている。チップを載せればある程度改善されるはずだが、これでは歩留まりがいまいちだろう。もう少し違うステンシル材を探した方がよさそうだ。

うちはクリームハンダの塗布には「インク練りべら・樹脂製 大(新日本造形)」を使っている。これが最適かは不明なので、ここも要検討。

改善は続く。ある程度ノウハウとして固まったら記事にしようと思う。

 

以下メモ:
ステンシル業者/Stencils unlimited。使ったことないので詳細不明。
ステンシル業者/Applied Electronicsこちらのblog記事で使った感想がかかれていた。
ebayのリフロー炉検索結果。安いのは安いなりなんだろうと思うが、参考までに。
スイッチサイエンスさんの自作リフロー記事。いつもお世話になっております&大変参考になりました。