攻めの姿勢

Posted by ゆのじ on 12月 9th, 2009

GO!

物事に対する姿勢として、常に攻めの姿勢を持ちたいと常々考えているが、なかなか難しい。特に、周囲がよくわからない業界に突入した直後だったりすると、攻めているつもりがいつの間にか減速してしまって守りに入っていたりする。
守りにはいるのは簡単なのだが、守りの姿勢から攻めの姿勢に戻るのはかなりのエネルギーがいるし、完全に止まってしまってから再始動するのにはものすごくエネルギーを使う。だからこそ、時々は自分の状況を確認する第三の視点を起こして自分を含めた周囲を俯瞰して確認する必要がある。

つい最近も気づいたら思いっきり守りの姿勢になっていた。自営業者なんてのは守ってても補給線がないからその先に待っているのは勝ち負け云々というレベル以前の、ただの終わり。

そんな状況だったところ、自営業友人と忘年会をした。あまり呑まずに朝までディスカッションしたおかげで、ずいぶんと霧が晴れた気がする。これからしばらく忘年会シーズン、他の人とも良く話をしてみて、さらに自分を加速していきたい所。

 

そういえば、このところ、ちょいちょいとデザイン重視の品物を置く店に足を運ぶ機会がある。よく考えて作られた物は美しいし長く手元に置いておきたくなる。そういう良い物を見るという刺激もまた大切。どうも出不精で気がつくとそのような店にすら出かけなくなるところ、直さないとと思った次第。

日々改善。

小さいICをプロトタイプ用に

Posted by ゆのじ on 12月 3rd, 2009

R0012223

小さなパッケージのICはそのままではブレットボードに刺さらない。DIPの品種があればいいが、昨今の小型化要求に伴いDIPどころかSOPすら無いケースも希ではない。ブレットボードでは高い周波数での特性は全くわからないのだが、そういう要求がないときのプロトタイプには大変便利なのは誰もが知っている通り、これをなんとか使いたい。

普通のSOP/SSOP程度ならば変換基板があるが、それより細かいもの(DFNだとかSONだとか)は変換基板すらないし、そもそもSOPなどのように決まり切った場所にしか足が出てこないものでもないので、変換基板は作りづらいはず。そこにあまり期待はできない。

ということで、うちではたいてい上の写真のように、秋月の4×4基板に瞬間接着剤で裏返しに固定してしまってから、UEWか錫メッキ線か銅線(*)でピンヘッダと半田付けしてしまう。上の画像のICは3.1mm角、0.5mmピッチだが、この後配線すればDIP ICと同じように使うことが出来るし、最終的に基板を起こすときにはこのICそのものを使えばいい。注意点はピンが逆転しているのを忘れないこと。裏返しの状態でピンに直接半田付けすればいいような気もするが、まだ試すに至っていない。

UEW配線の技術そのものは、Electronic Lives Mfg.がおそらく最も詳しいのでそちらを参考に。

(*)一般的にはこの手の配線には錫メッキ線が多く使われる。耐蝕性の都合ではあるのだが、いかんせん錫メッキも古くなると全くハンダが乗らなくなる。銅線は触れない限りは腐食は進みづらいのでたまに使う。ハンダの乗りは最高に良い。

USB電源作った

Posted by ゆのじ on 11月 26th, 2009

usb-ps

USB電源といっても、USBの5VにコンデンサとLEDとポリスイッチをつないだだけの緊急対応用のもの。先日、とある案件で電源も何もないところでマイコンのデバッグをする羽目になったのだが、そのときにこういうのがあると便利だなと思って取り急ぎ手持ちパーツででっち上げた。

回路自体はシンプルで、秋月の16ホールユニバーサル基板を2×2で使ったモノに適当に部品を乗せてある。16ホール基板はまとめて買うと(通販だと実際どういう荷姿になるのかわからないが、店頭でまとめて買うと)、ある程度のサイズの基板にVカット状態のものが手に入る。これを適当なサイズに折って使うのだが、変な大きさの基板が欲しいときに大変重宝する。ブレットボードに挿せないようなチップ部品を片っ端から16ホール基板に実装して一列ピンヘッダを足にしたものも作るのが楽だ。

 

で。この電源、そのまま剥き身で使うといろいろ危ないし可愛くない、ので、久しぶりにCNCを起こす意味でちょっとケースを作ってみた。途中経過は端折るが、結果はこんな感じ。

裏から

 上から斜めから 裏から

得られた知見をメモしておく。

CNCで黒檀は削れる。重みの通り、割と樹脂と変わらない。ただし、木が密でないところは毟れるように割れたりするので、Plunge rate(切り込み送り速度)は小さめがおすすめ。F=50とかでも0.2mm切り込むと怖い。良いCAMで切り込みに横傾斜をつけられるのならば、そういう設定がおすすめ。

若干だが削ってる最中にゆがむ。木材なので致し方ないが、ケミカルウッドのようなつもりでやると思わぬ結果になるかもしれない。かなりのトライ&エラーを繰り返す必要がありそう。今回はエンドミルの軸が木材にすれてガラスをひっかいたような音が立ったりして結構びくびくすることになった。

木材を削るときは火災が怖い。もろに摩擦で火をおこす、というようなことをやっているので、樹脂と同じつもりでしばらく放置なんてことはしないほうが良いと思う。幸い発火の気配もなかったが、怖いので全く手を離せなかった。切り子(というよりおが屑)はかなり頻繁に掃除機で吸った。

フルに削りだしは死ぬほど時間がかかる。今回、黒檀を0.2mmずつ切り込んだが、およそ3時間ほど要した。ちなみに上の写真にはあえて定規をいれていないのだが、縦横26mm、高さ20mmほど。中の空間は縦横20.5mmの深さ17mm。大きい削りだし物はスタイロフォームでもないかぎり、この手の小型非力CNCでやるべきではないだろう。楽しいけど。

 

久しぶりに何か作った気がした。この感覚から何かを得られればいいなと思う。