svn/TortoiseSVNがコミットエラー

Posted by ゆのじ on 10月 5th, 2008

ちょっと特殊な環境でしか起こりえないと思う問題なのだが、fixに思いの外手間がかかったのでメモ。

symfonyの開発中で、クライアントがWindowsXP(SP3)、サーバはクライアントのWindowsにインストールしたVMWareの中でFedora9を動かしている環境。Fedora9は現在最新版のsamba()をインストールしていて、WindowsからUNCパス(\\servername\hogeという指定)でプロジェクトごとe-texteditorで開いて作業している。subversionはサーバ側が1.4系列、クライアント側はTortoiseSVNの1.5系列、https/WebDAVを使っていて、サーバは手元とは別の場所にある。

このような環境下で、場合により「コミットには成功しましたが続けて他のエラーが生じました」「次のパスを処理する際にクリーンアップに失敗しました」というようなエラーがでる。だが、このエラーメッセージをgoogleで調べても、TortoiseSVNの言語ファイルのソースばかり出てきてエラーにはたどり着くことが出来ない。

そこで、その言語ファイルの訳語元「Commit succeeded, but other errors follow」や、「」を調べていて、やっとこさそれっぽい記事にたどり着いた。このMLのスレッドでは、解決策として「samba使うのを止めるか」または「最新のsambaに入れ直せ」、ということになっている。調べてみると、その記事の書かれたとき(2008/09/15)のsambaの最新版は3.2.3。その3日後に3.2.4が出ている。手元の環境は3.2.3-0.20.fc9。このドキュメントを信用する限り問題はないはず。

だが、その環境で問題が起こっているので、念には念をということで3.2.4をfedora-updates-testing-newkeyリポジトリから拾ってみた。インストールされたバージョンは3.2.4-0.21.fc9。だが、やはり問題は再現したのであった。

その後、Eclipse+PDT+Subclipse1.4.xの環境でも同じ問題が発生したこともあり、どうもTortoiseSVNが原因ではない模様。ついったでしばらく文句垂れていたのは冤罪だったようだ。ほんとごめん>TSVN

このまま調べるのをやめてしまうと、また問題が起きるたびにフォローアップ作業をしなければならない。それは悔しいのでもう少し調べてみると、こんな記事を見つけた。曰く、共有フォルダごとの設定に、create maskやらの設定を追加するとちゃんと動くようになるよ! とのこと。うちではこんな風に書き換えてみた。下線部分が追記分。

[homes]
        comment = Home Directories
        browseable = no
        writable = yes
        create mask = 0644
        force create mode = 0600
        security mask = 0555
        force security mode = 0600

試してみると、これがなんとエラーが発生しなくなるではないか・・。

原因が良く説明できないが、症状がなくなったことは大変めでたい。もし正確な原因がわかる方がいればコメントいただければ幸い。

WindowsでPPTP接続するとブルースクリーン

Posted by ゆのじ on 9月 29th, 2008
IBM ThinkPad Logo

Photo by eMaringolo.

久しぶりに酷い目にあった話。

いつものように、客先へWindowsからPPTP接続してVMWare上のFedora9からソースコードを同期しようとしたときのこと。これまで殆どブルースクリーンで落ちたことなどないThinkPad T60が突然青画面で止まったのである。画面には、DRIVER IRQL NOT LESS OR EQUALの文字が。ちょうど作業の確認直前であったこともあってパニックである。

とにかく再起動し、もう一度試して見るもブルースクリーン。さらにだめ押しでもう一度試すもやはり駄目。三度試して駄目だったので、最悪OSの入れ直しかと思ったのだが、PPTPの接続設定を確認して最低限まで削ってみようと思い立った。そして項目を1つずつ見ていくと、ネットワークのタブに”TVT Packet Filter”の文字が。調べてみると、IBMのRescue and Recovery(以下RnR)に付属のソフトウェアらしい。ここで、昨日ThinkVantage System updateでRnRを3.xから4.0にアップデートしたことを思い出した。

検索結果をもう少しなめていくと、ThinkPad Clubのこの記事にヒットした。曰く、RnR4.1を導入するとダイアルアップ時にブルースクリーンになるとのこと。殆ど状況が同じで、PPTPも内部的にはモデム扱いのはず。この問題は、上記TVT Packet Filterが腐っているせいでブルースクリーンになるとのことで、TVT Packet Filterをアンインストールすればいいらしい。

早速作業。コマンドプロンプトを出して、

C:\Program Files\Common Files\Lenovo\pfdinst
netsvcinst /remove /cid:"lgl_tvtpktfiltermp"
netsvcinst /remove /cid:"lgl_tvtpktfilter"

これだけ。再起動も必要ない。これで問題は解決したのであった。。貴重な朝の数時間をどうしてくれる。。

しかし、IBMからLenovoになってからソフトウェアのQAがものすごく甘くなったように思う。ThinkPadは昔(といっても新品で買ったのはTP535Xが初)から使っているが、その丈夫さやビジネスを強く意識した特徴付けや英語キーボードに簡単に付け替えられる点など、他のPCは選びようがない特徴があった。そして、ThinkPadの中位以上の機種を選んでおけば概ね間違いない、と言えるだけの信頼がIBM ThinkPadというブランドには存在した。不要なソフトはユーティリティでさえ最低限に抑える、というポリシーも良かった。おまけの(といいつつ広告費を取って飯の種にしている)バンドルソフトがてんこ盛りの他社PCなど玩具にしか見えなかった。

TrackPointという独特なインタフェイスに加え、キーボードの良さ、ユーザ(メンテナンス担当員)が簡単に交換できる部品の多いメンテナンス性の良さ、その部品の部品単位での入手性の良さ、どれをとってもThinkPadは捨てがたい魅力に溢れている。他社に乗り換えなど今も考えられない。IBMに代わり今の母体となったLenovoには、そのThinkPadとしてのブランドをもう一度認識した上でクオリティの高いPCを出し続けて欲しいと思う。

アジルフォンを検討したものの

Posted by ゆのじ on 9月 26th, 2008

G-LEXが駄目になって、その移行先として調べていたアジルフォン。調べている途中でG-LEXから乗り換え優待の情報が出たこともあって、きちんと移行できるのかと思っていたのだが、どうもそうでもなさそうなことがわかってきた。

まず、私の場合の要件は、外線番号が2つ以上取れること、Asteriskの外線として使えること、口座振替決済が出来ること(会社の費用にカードを持ち出すと面倒なため)。アジルフォンにはアジルフォンプロとアジルフォンビズの2つのサービスがある。外線が取れる本数はどちらでも問題なさそうだが、Asteriskの外線として使えるかはアジルフォンプロのほうでしか明記されていない。いくら払うと何がしてもらえるのかが良くわからず、機能や価格ばかりを押し出したような印象の不親切なウェブサイトだったので、とにもかくにも問い合わせてみることにした。(*1)

問い合わせて翌営業日の終わりもほど近い頃、営業の方よりご連絡いただく。それによると、アジルフォンプロは基本5端末で1万円~となっていて、とのっけからのけぞりたくなるようなことが書いてある。ウェブサイトには最小構成の基本料金の項に「月額基本料金 ご利用環境により、1,500円~」と表記しているにも関わらずである(*1)。そして、アジルフォンビズはAsteriskの外線としては使えないということ、アジルフォンプロはAsteriskの外線として使えるが、クレジットカード決済しか出来ない、ということが書いてあった。

結局、調べたり問い合わせたり右往左往したものの、うちの乗り換え先としてはアジルフォンはいまいち不適なのだろう。サービスの永続性としては、少なくともG-LEXよりは信用できそうだと思っていただけに残念だ。

引き続き、使えそうなところを探していきたい。

(*1)後日、比較ページがあることを見つけた。

(*2)この話は返信メールで突っ込みをいれたのだが、「料金表示が分かりにくく、申し訳ありません。」という謝罪の言葉だけで、差異の理由であるだとか、どういうことであるのかという、一番知りたいところを説明していただけなかった。謝って欲しい、と理解されたのだろうか…。