このままでは2ヶ月たってしまう

Posted by ゆのじ on 9月 1st, 2008

時は9月、前のポストが7月頭だからもう2ヶ月になってしまう。あれこれ手を広げてしまうと忙しさにかまけてアウトプットが減ってしまうのが悪い癖、ということで思い出したようなポスト。何もまとまらずばらばらと。

iPhone買った

なんというか言いたいことはいっぱいあるのだが、端的に言えば合法麻薬といった感じ。一度も手にしていないうちは必要ないのだが、一度手にしてしまうともうこれは手放せない。でもどうにも首根っこをAppleに押さえられていて、Softbankに金銭的に縛られていて(もっとも全額払ってしまえばいいのだが)、そこが麻薬的。まぁ当然ながら合法だし、金さえ払っていればその利便を享受できるのだから、素直にありがたいと言っておけば良いか。半ば当然のようにすでにjailbreakして、Apple iPhone Developerになるためのお布施もすでに払い込み準備までしてある。こう見ると天の邪鬼な信者だ。

ライスワークとライフワーク

もうウェブ系はいいよ!とかのたまっているものの、ライスワークはウェブ系が多いことこの上ない。ウェブ系、というまとめかたにも疑問を持っていて、GUI系とかCUI系とかいうまとめ方が気持ち悪いのと同じ気持ち悪さがあるのだがそれはさておき。

それならライフワークを何にするか、と暫し悩んでいたのだが、やはり一通りを手の届く範囲でやりたい。手の届かないところは無理しないで他の人と一緒にチームでやる方向が楽しい。うちは全体を見つつ、外形と電子デバイス、ファームウェアまわりがやれたらおもしろいなと思っている。最近はそういったやり方でやらせていただけているのが幸せ。

そういえば建築業界だとJV(ジョイントベンチャー)を作って工事にあたるというケースをよく見るが、あれはwikipediaによれば民法的には組合に当たる、らしい。小さい会社が何社もまとまって、JVっぽい感じでやる方法ってないのだろうかと思ったがどうなのだろう。小さい会社で組むときに、どこか1社がプライムになってしまうとリスクが分散出来なくてよろしくない場合、JVのような固まりを作って受けられればそれはおもしろいと思うのだけど。

モノを作りやすい環境が整ってきた

ちょっと前に比べると、なんだかモノを作りやすい感じがしてきている。パーツはdigikeyから仕入れて、基板はOLIMEX(最近値上がりしすぎ、P版.comとか、中国系の業者のほうが流行?)に発注、板金工作はe-machineshop(最近すごい値上がりした・・)に出して、立体造形はShapewaysに出せばいい。アルミ加工ならアルミプラスなんかも良さそう。ちょっとした処理ならAVRとかPSoCで十分処理できるし、これらの開発環境はきわめて安いか無料で入手できる。他のツールもおおよそ試作費用と比べたら安い。これだけそろってたら、あとはアイデアだけだよなと思う。

政治はきわめて面白くない時代だと思っているが、世の中は面白くなってきた。色々実際に動かないと。話はそこから始まる。

dekiwiki8.05.2リリース

Posted by ゆのじ on 7月 4th, 2008

ここのところdekiwikiネタばかり。

dekiwiki8.05.2がリリースされた。フィクスされたバグはChangelogを見てもらうとして、割と困っていたのが「#4292    Templates cannot be added to unsaved pages」。テンプレートを使えば、事務仕事のかなりの部分をwikiへ移管できると目論んだのに、このバグのせいでテンポが悪いことこの上なかったのだ。それと、SWFUploaderもうまく動いていなかったのだが、Changelogにあがっているので直っていればうれしい。

8.05.1から8.05.2への置き換えは簡単。dekiwikiのサービスを停止し、ドキュメントルート以下全てのファイルをバックアップ。ドキュメントルートに8.05.2のweb/*をコピーして、バックアップからLocalSettings.phpとattachments/をドキュメントルートへ移す。全てのファイルのグループとオーナーをapache:apacheへ変更すれば完了。思った以上に簡単に終わって安心した。

アップデートの結果、テンプレートは思った通りにきちんと動くようになった。残念なことに、SWFUploaderがIOエラーで動かない問題は解決せず。もしかするとこれはこちらの手元環境に問題があるのかもしれない。追って調べる必要がある。

追記:ごく一部のボタン類に文字化けがある。UTF8をEUC-JPにしようとして失敗してるんじゃないかなぁと思うような化け方。文字化け判定表はこんなのがある。

たまに便利だ。

追記:バグレポートが上がっていた。こちら

https設定のdekiwikiでsite navigationがhttpになる件

Posted by ゆのじ on 7月 2nd, 2008

外部のネットワークからdekiwikiへアクセスすることも増えてきたのだが、そうなると気になるのが途中経路におけるスニフィングだ。それに対しての最も簡単なソリューションはhttpsアクセスを行うことなので、その設定を行ってみることにした。

方法は、調べてみるとopengarden.orgのHow do I…Provide HTTPS access to Deki Wiki?で説明されていて、今使っている最新のバージョンでは問題なく出来そうな雰囲気で記述してあるため、この内容を見つつ、これまでVirtualHost *:80と書いてあった部分をVirtualHost *:443へ変更を行った。

余談だが、実は社内のサーバは*.example.comというドメインに対しての証明書として作ってあるため、同じドメイン内の違うサブドメインはNameVirtualHostで振り分けることが出来る。ただし社内用なのでオレオレ証明書にならないために鍵は管理者が厳密に管理の上、USBメモリで物理的に渡している。

ついでに全アクセスをhttps化したいので、VirtualHost *:80の設定はmod_rewriteを用いてrewriteルールを記述し、httpアクセスは全てhttpsへ転送するようにした。

が、ここで問題1つめが発生した。dekiwikiは日本語も直接URLに含め、内部ではPATHINFOを用いて文字列処理を行っているようなのだが、コンテンツ名に ? が含まれると文字が途中で分断されてしまう。どうも内部的な処理とApacheの文字処理がおかしいのだと思うが、これをうまく解決する方法を見つけることが出来なかった。「PATHINFO Apache 文字化け」、のようなキーワードで検索すると、Windows環境ではまっている人を何人か見つけることが出来るが、おそらく同種の問題なのだと思う。mod_encodingを使えば解決できるかもしれないと考えたものの、パッケージがメンテナンスされていない雰囲気だった上yumで導入できないこともあり、httpアクセスは全てhttpsでのドキュメントルートへ転送し、もう一度ページを移動してもらうこととした。結果、http向けのVirtualHost設定は下記のようになった。AllowEncodeSlashesを書いておかないとひどいめにあうので注意(ひどいめにあった)。

<VirtualHost *:80>
        ServerName wiki.sensignal.org
        RewriteEngine On
        RewriteCond %{SERVER_PORT} !^443$
        RewriteRule ^/.*$ https://%{HTTP_HOST}/ [L,R,NE]
        AllowEncodedSlashes On
</VirtualHost>

SNAP000003 だが、その決定をしておおむねうまく動きそうな中、また次のはまりポイントが出てきた。サイトナビゲーション部分のURLがhttpsにならないのだ。

サイトナビゲーションとは、右画像のような、dekiwiki左端に出ているドキュメントツリーをうまく表示してくれる仕組みなのだが、ここのソースを見ると相対パスではなく絶対パスで表示している。そのせいでリンク先がhttpになってしまい、トップへ転送され続けるという困ったことになってしまっている。

調べること小半日、かなりソースコードを追いかけた(phpからc#の部分からDBの中身までorz)結果、問題はかなり上の方に書いたこの文章「これまでVirtualHost *:80と書いてあった部分をVirtualHost *:443へ変更を行った」というところにあった(がーん)。実はここで書かねばならぬ、SSLEngine On、という1行を書き忘れていたがために、Apacheが80番と同じ挙動をしていたというもの。証明書がブラウザへ送られてきていたので、まんまと引っかかってしまったが、Apacheは443番へのアクセスの場合、証明書を送ってきてくれるものの、HTTP_PORTは80のまま、SSLは稼働せずという非常に中途半端な扱いにしてしまうらしい。そのため、見かけ上はhttps通信が出来ているように見えるものの、URLは全然書き換わらないという悪夢におそわれることになった。

解決したからいいようなものの、思い切り脱力してしまった。