用語定義と思考停止

Posted by ゆのじ on 4月 18th, 2008

 なんだか最近は、用語を定義してその定義を要求することで思考停止するパターンが多いような気がする。放送禁止用語然り、なんとか力然り、マナーだとか然り。確かに、言葉を列挙して放送禁止だ、と定義するのは簡単だ。しかしそのようなルールベースの思考はコンピュータシステムには良いかもしれないが(それでも大抵不足なのだが)、人間の生活に当てはめるのは無理なんじゃないだろうか。

 そういう定義主義者の言いたいことはこうだ。「定義がないから間違ったことをするんです。だから定義すればいい」。しかし、そういう思考停止パターンは裏返せば本来強烈な数のルール表を要求するはず。人間が生きていく上のケースを全て用意しなければいけない、ソフト屋でいえば莫大なテストケースを用意しなければならない、からだ。
 だが現実はどうだろう。ちょっと手当たり次第やってみました、程度のリストが堂々と「ルール」然とした顔で登場するではないか。こんなものルールになるわけがない。ルールを作ったことで思考停止に陥って、そこから先を考えようとしないことのほうが危険なのに、何故だれもそれに気がつかないのか。

 思考停止といえば、最近のインターネット業界に対する法規制の整備やフィルタリングもひどいものがある。本来、法律というのは結構な時間をかけて整備されてきたもの。それをインターネット業界の進歩が早いからと十二分なエージングを経ずして適用しようとしたってうまくいくかといえば激しく疑問だ。フィルタリングもフィルタリングすることによって安心しきってしまう、その思考停止が危ない。何かあったらフィルタリング会社を訴えるつもりだろうか。

 思考を重ねることは確かに大きな労力を取られてしまうが、それに見合った結果は必ずあるはずだ。形式的なルール付け、レッテル貼り、そんな思考停止はもうやめたらどうだろう。人間は考える葦、なのだから。

ThinkPadT42復旧中

Posted by ゆのじ on 4月 17th, 2008

 T42を復旧中。このマシンは元々調子が悪く、かなり以前HDDを取り替えていた。その時、D2D(Disk To Disk)領域というリカバリ領域もバックアップしてリカバリした、つもりになっていた。だが、実はちゃんとリカバリできていなかったらしい。正確には、データは読み取れていたのだがパーティションタイプが違う模様。

 調べた結果、おそらくThinkPadデフォルトのMBRを書き換えて、何もしない(頭から起動するだけ)のMBRに書き換えたことが原因だろう、とあたりをつけて調べてみると、リカバリー修復ディスケット -Rescue And Recovery- というのが見つかった。そこからrnr31_rrd.exeをダウンロードしてきて実行。こういうとき、IBMはフロッピーディスクを要求することが多いので、ThinkPad使いなら1台はFDDを持っておくと良いのだ。前に仕事で使った4倍速FDDが今頃役に立つ。
 これで再起動してFDから起動、MBRを書き換えると、、何故かリカバリ領域から起動した。予想ではMBRが復活してF11キーからのリカバリーが出来るようになるはずだったのだが。。なぜだろう。

 ひとまずこれで、OSを完全に吊しの状態にまで戻すことが出来た。やれやれ。。

evernote

Posted by ゆのじ on 4月 16th, 2008

 これまで、気になったウェブのクリップは紙copiに全て任せて突っ込んでいたのだが、1つの箱(フォルダ)に500クリップくらいになってきた頃からフォルダを開くのがかなり遅くなってきて、ついでに検索性の悪さが気になるようになってきた。そこに、evernoteというサービスの話を聞いたので早速試してみることにした。今は入会制限中で待ちリストに自分のメールアドレスを登録して待つことになるが、私の場合はそうかからず1日足らずでinviteメールが届いた。

 Windowsクライアントの出来はとても良く、紙Copiを使っていた場面はひとまずevernoteに置き換えるようにしてみた。

 結果、今のところ問題はない。ただ、スクロール時の処理がおかしいのか1つのNotebooksに大量にコンテンツをおくとスクロールが非常に遅くなることがある。これさえ直って、快適に動作するようになれば、完全に紙Copiのリプレイスになってくれそうだ。期待したい。