UEW/ETFE UEW線とETFE線の使い方のエントリを書いていたらマシンが転けて(正確にはサスペンドから帰ってこなかった)、エントリが消えたので別なネタ。UEW線とETFE線の使い方についてはまた後日書き直す。

ここしばらく、某所向けのプロトタイプ品を作っていたのだが、数点だけのプロトタイプの場合、なおかつプロダクト化するときとの差があまり大きくない場合(今回は制御基板モノだったのだが、こういうときは周波数があまり高くなくてシビアじゃない回路とかだった場合)、手元で作れるかどうか、は結構重要なポイントになってくる気がする。手元で作れないとどうにも気が重い。今回はユニバーサル基板に半田付けでプロトタイプを作ったが、たいして複雑な回路でもないので数時間程度で作ることが出来た。

気が重いのはなんでなんだろう、と思っていたが、主にリードタイムによる気の重さ、のような気がしてきた。基板を起こすにしても、回路図を組んで、そこから基板データを作って、ガーバーデータにして、基板メーカに発注。届くまで数日~数週間、届いてから組み立て。万が一間違いがあればもう一度直すところからやり直し、一瞬で一ヶ月が経ちかねない。それが、手元で作れてしまえば間違っても数日でリカバーできる。そんな気軽さは割と大事なのではないか。
同じようにウェブアプリだったら手元でサーバをさくっと立ち上げて、誰かに見てもらえるレベルに持って行くことが出来ることが大事。いちいちサーバを契約して、なんていう壁を作ってはいけない気がしている。

もちろん、これは製品を作るための第一ステップ、可能性検討の段階での話、最終的な製品にむけてのステップの中では当然本番同等のものを作らないといけないし、時間も多く必要になる。だが、物事は一つ目のステップを踏み出すまでが重い。そこを超えるとなんとなく勢いがついてその先に向けて動き出す。その一歩目を軽くすることに時間をかけることは、決して無駄ではないはずだ。

以前、物事には物理法則が通用する、という会話を知人としていたのを思い出す。物理法則でも最大静止摩擦力を超えるまではモノは動かない。そういうものなのかもしれない。

さて、次は少数量産に向けての試作品作り。数を作るにはまだいろいろと遠い。

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