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自分で言うのも何だが、私はかなり理屈っぽい性格である。だが、だからこそというべきか喧伝される理屈は好きではない。なんだか後付けだったりモノその物の制作意図ではない意図を感じてしまう。つまり嘘くさく感じる、のだ。

こんなpostを書こうと思ったのは、たまたまLEXUS LFAエンジン音のサウンドデザイン、なんていうページを見てしまったからだ。聴いてみると、音質がたいして良くないのと録音しづらい音源であるせいで細かいところはよくわからないが、いわゆるスポーツカーらしい音、に仕上がっているような感じは受ける。こういったモノはユーザの感性に訴えるものなので、好きな人嫌いな人、どっちもいるだろうし、それについては別にどうというつもりもない。だが、それってわざわざ他社に依頼してやって、リリースまで打つようなものなのだろうか。

当然、このひどい不況の中、ちょっとでも売り上げを上げたいのはよくわかるし、そのためにはあれやこれや手を尽くして説明文に書けることを1行でも増やしたいのは感覚としてはわかる。ゲームは中身にお金をかけるより広告にお金をかけた方が売れるなんていう話が出てきてしまうくらい、そういうプロモーションが大事だというのも知ってる。だが、それでもなおそういう売り方をしないという矜持のようなもの、それが物を作る人にはいるんじゃないだろうか、というように思うのだ。

矜持で飯が食えたら苦労しない、なんて言う奴はとっとと食えなくなればいいのだ。そういうものじゃないかね、何かを作って世に送り出すつうのは。

 

というところでちょっとこのネタを寝かせておいたのだが、昨日の帰りに相方と会話していて、自動車製造大手のような巨大企業は物作りをやるならもっと細分化したほうがいいのに、という話が出てきた。
今はサスペンションだとかは外部企業がやっていたりするが(KYBとかオーリンズだとか有名だけれども)、エンジンに特化した会社だとか、フレームに特化した会社だとか、そういうのはあまり聞かない。詳しくない業界なのでそのあたりの細かい実情はとりあえずおいておくとして、要点はコンセプトワーク専業の会社、販売専業の会社(今は一応販社って格好になっているけどあれは他メーカ車を扱えない時点で同じ会社みたいなものに見える)、組み立て専業、エンジン専業、etcetc、と分かれていったらいいんじゃないかと思ったわけだ。そういうところでは、ミツオカなんかは本当に格好いいとおもう。

 

まー、そうなったらうちは何をやるかね。そこが課題かもしれない。

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