たまには技術ネタ。
自社および自宅であれこれ提供しているサーバがある。今は主にCentOS 4.4が主で動いているのだが、これを切り替えるべきか検討していた。
というのは、CentOSのパッケージ管理システムであるyumのツリーに入ってくるパッケージの更新が余りにも遅い、気がするからだ。たとえばphpにしても、CentOSは未だにphp5.1.6で、最新の系統であるphp5.2.xが入っていない。セキュリティアップデートがきちんとかかっていても、これでは都合が悪いケースも少なくない。CentOSの思想である、エンタプライズOSとしてきちんとサポートを行う、という発想からすれば、挙動が変わるバージョンアップはそれなりの検討期間をおいてすべきではあるし、5.1.6にしても細かいパッチはきちんと当てられているのでこれはこれなのだろうなと理解出来るが、その方針がうちでは都合が悪い場合が多くなってきただけ、なのだろう。
ただ、ここで全然違うディストリビューションに移ってしまうと、あれこれ蓄積したノウハウが薄れてしまう。ということで選んだのはある意味当然のことながら、Fedora7。今後はCentOS4.xないし5.xと、Fedora7を平行して使っていくことになるだろう。
本音を言えば、私は昔からFreeBSDを使っていた。どれくらいかというと、Release1.xのころからだからずいぶんになる。その間、FreeBSDのパッケージ管理システムであるportsを巡る環境もずいぶん変わり、今はずいぶん使いやすい支援ツールが揃っている。それに一つ一つコンパイルするにしても、今はCPUが馬鹿みたいに早いからこれもさしたる問題にはならない。パッチのリリースも相当早いし、ほとんど言うこと無しなのだが、今、FreeBSDを選ばない理由はただ一つ、make worldを行うためにシングルユーザモードになる必要があって、そのために非ネットワーク環境からのログイン(例えば隣のマシンからのtty接続)を用意する必要があるのだ。これが痛すぎる。
だがまぁ、よく考えてみれば今日日片っ端からVMWareに突っ込んでしまっているし、FreeBSDにスイッチしてもいいのかもしれないなと思ってみたり。後々、タスクを委譲してしまうことまで考慮すると、Linux技術者とFreeBSD技術者の人口推移が知りたくなる。どんなものなのだろう。