Archive for the '写真' Category

火中の栗拾い

Posted by ゆのじ on 1月 29th, 2010

階段を上りきった先にはおいしい実がなっているのか ここしばらく、物を作ろうというモチベーションが高まっているので、ずいぶんと調べ物を続けている。そこでわかってきたことは、やろうとしたことは大抵可能だということ。

もちろん、何でもかんでも今すぐ出来る訳じゃないのだが、必要なのは自分自身のそこに集中する熱意と、ある程度の予算とリスクを取るということだけ。それは結局普通のビジネスと変わらない。なので、後はどこにコミットするのが楽しいのかということだけ。

世の中に、絶対に必要な物、というのは全て存在している、という確信に近い思いがある。だから、新しいジャンルはライフスタイルとセットで提案されてくる。
しかし、うちの方針からしても、「生活を豊かに」といいつつ浪費を増やしてもらうのは性に合わない。だから、今現在存在しているジャンルで、オリジナリティを持った物を作って、買った人には長く(それこを何十年と)使ってもらえるような提案が出来たら、それが理想的なスタイルになると思う。
もちろん、全ての物を作るわけにもいかない。まずはどのジャンルからどのように進めていくか。よく考えていきたい。

そういえば、しばらく前の新年会で、我々の作りたい物は割と芸術品、工芸品に近い方向なのだろう、という会話をしたことを思い出した。そういった方面でも食う方法はないのかとよく考えている。
どちらにせよこれからの時代、そうそううまく儲け話があるとも思っていない。必要十分な実入りがあって、自分の好きなことをするのが夢、と良く言うが、自分の求めたい方向の仕事をしつづけることが、実は必要十分な実入りを得るためのキーなのではないか。鶏が先か卵が先か、どちらを先と考えるかで世界は大きく変わってくるのではないか、どうか。

 

ミーハーなことにマイケルジャクソンのTHIS IS ITのBlurayを発注していたが、届いた。映画館では最終日に1度見ただけだが、BDはすでに3回ほど見た。あのBlurayには芸術品や工芸品を作るためのヒントが多くあるような気がしてならない。元々音楽には詳しくないし、マイケルジャクソンのファンというわけでもないが、ヒントは多い。

iPadも出た。あれは使い道が多そうな気がする。

まずは一歩ずつ。

Posted by ゆのじ on 1月 21st, 2010

ぱのらま

昨日今日と、南風が吹き込んできて割と暖かかった。夜にはまた北風が吹いて寒くなるという。

春はあと少し先だ。

USB電源作った

Posted by ゆのじ on 11月 26th, 2009

usb-ps

USB電源といっても、USBの5VにコンデンサとLEDとポリスイッチをつないだだけの緊急対応用のもの。先日、とある案件で電源も何もないところでマイコンのデバッグをする羽目になったのだが、そのときにこういうのがあると便利だなと思って取り急ぎ手持ちパーツででっち上げた。

回路自体はシンプルで、秋月の16ホールユニバーサル基板を2×2で使ったモノに適当に部品を乗せてある。16ホール基板はまとめて買うと(通販だと実際どういう荷姿になるのかわからないが、店頭でまとめて買うと)、ある程度のサイズの基板にVカット状態のものが手に入る。これを適当なサイズに折って使うのだが、変な大きさの基板が欲しいときに大変重宝する。ブレットボードに挿せないようなチップ部品を片っ端から16ホール基板に実装して一列ピンヘッダを足にしたものも作るのが楽だ。

 

で。この電源、そのまま剥き身で使うといろいろ危ないし可愛くない、ので、久しぶりにCNCを起こす意味でちょっとケースを作ってみた。途中経過は端折るが、結果はこんな感じ。

裏から

 上から斜めから 裏から

得られた知見をメモしておく。

CNCで黒檀は削れる。重みの通り、割と樹脂と変わらない。ただし、木が密でないところは毟れるように割れたりするので、Plunge rate(切り込み送り速度)は小さめがおすすめ。F=50とかでも0.2mm切り込むと怖い。良いCAMで切り込みに横傾斜をつけられるのならば、そういう設定がおすすめ。

若干だが削ってる最中にゆがむ。木材なので致し方ないが、ケミカルウッドのようなつもりでやると思わぬ結果になるかもしれない。かなりのトライ&エラーを繰り返す必要がありそう。今回はエンドミルの軸が木材にすれてガラスをひっかいたような音が立ったりして結構びくびくすることになった。

木材を削るときは火災が怖い。もろに摩擦で火をおこす、というようなことをやっているので、樹脂と同じつもりでしばらく放置なんてことはしないほうが良いと思う。幸い発火の気配もなかったが、怖いので全く手を離せなかった。切り子(というよりおが屑)はかなり頻繁に掃除機で吸った。

フルに削りだしは死ぬほど時間がかかる。今回、黒檀を0.2mmずつ切り込んだが、およそ3時間ほど要した。ちなみに上の写真にはあえて定規をいれていないのだが、縦横26mm、高さ20mmほど。中の空間は縦横20.5mmの深さ17mm。大きい削りだし物はスタイロフォームでもないかぎり、この手の小型非力CNCでやるべきではないだろう。楽しいけど。

 

久しぶりに何か作った気がした。この感覚から何かを得られればいいなと思う。