Archive for the '日常' Category

知識が増える=最適解、ではない

Posted by ゆのじ on 3月 5th, 2010

新旧Arduino。新しい方は一部チップ部品化されたりITAシールがはってあったりする。

専門的な手伝いなんて期待できない零細企業なんぞやってるものだから、どうしてもあれこれと幅広くやらざるを得ない。やるからには一応押さえるべきレベルまで押さえないと気が済まないので、気がつくと膨大な時間をかけて膨大な知識を仕入れることになる。

だが、こうやって大量に知識が入ってくること自体はうれしいのだが、それだから最適解が得られるわけではない。かえって、選択肢が少ないほど最適解だったりするのが現実だ。

変な知識ばかり得て、かえって遠回りをしないためにも、最適解たるための条件をきちんと自分で理解して選択していくようにしたい。マクロに見て、ミクロに見て、斜に見たりひっくり返してみたりしながら最適解を求めることを日々繰り返すことで、きっと脳には最適解検出エンジンが構築される。これこそが「眼」といわれるやつなのだろう。ぱっと理由は言えないけれど、なんとなくいい、悪いがわかるというやつだ。

その何となくには突き詰めれば大量の根拠が埋まっている。幅広く柔軟に、眼を鍛えていきたい。

お仕事一山

Posted by ゆのじ on 2月 25th, 2010

某シールド。適当に撮ったらなんか傾いてる・・・

某所の仕事で作ったArduinoシールド。β版なのであれこれERATTAがあって、コストダウンの可能性がまだまだあるので、現在RC1版を作成中。

こういった物を作るとき、実際に物を作っている時間は実はさほど多くない。それよりは部材選定やモジュールごとのテストにもの凄く時間が取られる。なので、思った通り進まないことが非常に多い。まだまだ知識が足りず、ソフトウェア以上に予想より外れることも多々。

でも結果として物ができるとちょっと嬉しい。この嬉しさをバネに次へ進むのだ。

 

久しぶりに外に出る時間が取れたので、いつもの知人とお茶。ディスカッションをするうちに、食えそうなネタがいくつか掘り起こせた。

これからの世の中、うちのような零細企業は食えるニッチを探すか作るかしかない。偉そうな顔をしたい、有名人になりたい、なんていう名声欲は端からまるっきりないので、せめて長く使える役に立つ物を作れるニッチがないかなと思う。

P板.com意外やすごく細かい

Posted by ゆのじ on 2月 23rd, 2010

ある案件のためにP板.comに基板を発注したのだが、いくつかミスが見つかった。そのミスは追って直すとして、1つシルクの書き換え忘れをしてしまったものが見つかった。これだ。

IMG_3592

大きな文字のなかに、IC5、というシルクが残ってしまっている。

うちはこの手のものはEagleを使っているのだが、プロパティを見るとProportionalの16milを使っていた。Proportionalは太さが指定できない(指定しても意味がない)のと、P板側でVectorに置き換えられている模様。仮にVectorの16mil 10%程度だとすると高さは16milだから0.4mm程度、線幅は1.6mil、40um程度ということになる。公式には太さ0.127mm(5mil)、高さ1.0mmが下限だから、スペックを軽く越えている。

もちろん、これを常にクリアできると思って発注するのは間違いではあるが、これでも通るという安心は大きい。P板、少々高いなと思っていたのだが、こういう精度の高さを考えるともの凄い安いんではないか、そう思った日であった。

 

追記:
ちなみに「韓国工場」の5日コースを使った。同じ工場でもラインが違ったりコンディションが違えば結果は違うだろうし、別の工場ではもっと違うだろう。ただ、こういう結果が出ることがあるということだけは参考になるはず。