Archive for the '購入物レビュー' Category

HOZAN K-110 PCBカッター

Posted by ゆのじ on 12月 11th, 2009

表題の品物を購入。別売りの鋸刃(K-110-2)も1つ買った。本格的に使い込むまで行っていないがざっくりレビュー。

・予想よりかなり小さい

寸法をろくすっぽ見ずに買ったのだが、思ったより遙かに小さい。フットプリントでA5ノビくらいしかない感じ。重量もさして重い感じではないが、ゴム足があるので滑るようなことはない。

・作業テーブルのすべりがいまいち

作業テーブルのすべりがあまり良くない。そのため、材料を押す力がかかってしまってかえって危ない気がする。昇降盤ほど刃が大きいわけではないが、小さい物を着ることも間違って刃に指が当たればざっくり切れてしまう。押し棒なり何なりは必ず使うようにした上、力加減をうまく調整しながら

・結構うるさい

騒音は決して小さくない。音が響きやすい家だと深夜には使いたくないレベル。振動による騒音がかなりを占める(持ち上げると相当静かになる)ので、衝撃吸収系のシートを敷いて頑丈かつ重い作業台の上に置けばかなり緩和されそう。

・切り子がかなり飛び散る

回転数3500rpmとそこそこに高い回転数で刃が回る。切り子は安全カバー内にある程度たまるようになっているようだが、外にも切り子が結構な量、しかも広範囲に飛び散る。鋸刃のときはまだいいが、ダイヤモンド刃のときは切り子の細かさも相当なものなので、粉塵対策はしたほうが良さそうに思う。安全眼鏡は最低限必須なのは言うまでもない。

・パワーは十分

試しに切ってみたのは1.6mm厚のガラスエポキシ基板と(ダイヤモンド刃使用)、5mm厚のアクリル板(鋸刃使用)。どちらももの凄くサクサク切れる。もう少し抵抗があるかと思っていたが、全然そんなことはなかった。考えてみれば3500rpmで直径60mmだと周速度はおよそ11m/secにもなる。のこぎりを思い切り高速に挽いたってピークで3m/secもでれば良い方なのを考えたら当然のことだった。それなりの重量のフライホイールが入っているようで、回転数は落ちづらいのも良い。

・精度は高い

精度は当然人にも影響されるのだが、ガイドを使って切れば0.5mm程度の精度は楽に手に入る。ただ、切り終わってから材料をどけるor電源を切る、の間に材料がぶれてしまって傷が付いたりすることもある。フットスイッチ的なものがあると便利かもしれない(別途安全対策はしないといけないが)。

 

なお、物はNetショップ工具屋で購入した。個別に納期が記載されていなく、在庫の有無も明確に書かれていなかったのでいささか不安ではあったのだが、何しろ他と比べてかなり安かったのでここで購入することにした。しかしその不安は杞憂におわった、というよりウェブ通販、しかも機械系としては相当に細やかに連絡してくれるし、領収書を出してもらう都合でメールを入れたのだが返事もすぐ帰ってきて、非常に安心して取引出来た。ネット大手とは違うが、大手でないから出来る細やかな対応が安心の理由かもしれない。

ZEROPLUS LAP-C16032中身

Posted by ゆのじ on 12月 11th, 2009

中身

いつものことだが、買ったら中を見たくなった。微妙にケースの上下が浮いている気がしているのもある。ということでざっくり。なお、上下はゴム足の下に隠れている4本のネジで閉じてある。それ以外のツメのような構造は一切無いし、剥がすと無効の類のシールに隠れたネジもない。安心して分解できる。もちろん自分でやる際には保証がなくなることを覚悟で臨まれたし。

・CPU

どうやらオリジナルの模様。ZP322MB-5と記してある。もう1つ、周辺チップにZEROPLUSロゴ入りのチップ(こちらはDV4128Bとあった)があった。どちらも何者かは不明。

・メモリ

CypressのCY7C1346 64K x 36 Synchronous-Pipelined Cache RAMを1つ搭載。単純計算で2304Kbit、64k * DWORDとしても256kBytesあるわけだが、スペック的には本機は32kBitのバッファしか持っていないことになっている。上位機種も全く同じメモリ、シリアルナンバーか何かで区分けしているだけなのかもしれない。

・入力端

Texas Instruments74LVT16245、ただの16bit 3ステートバスバッファ。もう16bit分のパターンは基板上にあるが、上記のシリアルで区分け、というようなことをしていた場合にはつけても無駄だろう。

・USBインタフェイス

GL660USBとある。Genesys LogicのUSB2.0 – DMA Bridge。

・電源

National SemiconductorLM2596。コンデンサはLOW-ESR品を1つだけ採用していた。

・ケース

上下分割のモナカ。ネジ4本で閉めてあって、上面スイッチ1つが別物。わざわざツメで固定してるのは何故だろう。ツメのほうが高くなるのだろうか、どうだろうか。この辺は詳しくないからわからない。

 

割とシンプルな構成ながら、なるほど、勉強になった。これだけで価格の分の元は取れた気がする。あとは、ちょっと脳内でそれらの部品を採用した根拠を悶々と考えてみて、イメージが身になるのを待つだけだ。やはり実地勉強は分解に限る。

あちこち写真は撮っているのだが、なんとなく載せていない。見たい方がいればコメントいただければ。

ThinkPad W500使用感

Posted by ゆのじ on 10月 27th, 2009

TP W500

液晶が壊れたThinkPad T60の代わりとして購入したW500(4058-CTO)、ある程度環境が整ったのでざっくし思ったことなど。W500の主要スペックは、おおよそ4058-A11に準じているモデルのようで、4058-A11にUWB(Wireless USB)を追加、ウェブカメラを追加、メモリを4096MBに増やした状態のようだ(*)。OSはWindows Vista Businessなのだがダウングレード権を使ってWindows XP Professionalが入っている。ちなみに前代は2623-25Iであった。

・液晶が駄目すぎるけど広いのは正義

ThinkPad T42を買ってこの方、ずっとIPS液晶のモデルしか選んでこなかったし、デスクトップ用にもIPS液晶しか買ってこなかった。なので、非IPS液晶を普段から使うのは、ThinkPad X24以来ということになる。
久々の液晶、技術も向上しているかなと淡い期待を持っていたのだが、全然駄目、ひどい。液晶正面40cmくらいに視点をおいても中央と外縁部とで色味が違う。色温度も異常に高いし、黒はしまっているのだが暗部が浮く。正直これで写真をいじる気には全然ならないくらいにひどい。曲がりなりにも安くない路線のWシリーズなのだから、最上級のW700じゃなくてもIPS液晶モデルを作ってもよかったんじゃないかと思うが、これがlenovoになったということなのだろうなとも思う。
ただし、広いのは正義。1400×1050だった以前と比べると各種開発ツールの使い勝手が全然変わる。Officeのリボンインタフェイスでさえ割と使いやすく感じるくらい利便性があがった。もう前の解像度には戻れそうにない。

・パフォーマンスはぼちぼち

これまで使っていたのがCore2Duo 2GHzだったので、2.53GHzに変わってもこれといって違いは感じない。それよりは、前モデルはSSDを使っていて、まだ新マシンにSSDを移していないのでその分遅さを感じる。もとより速度に不満はなかったのでここはあまり気にしていなかったとも言う。

・ちょっと大きくなった

前代ThinkPad T60は2.7kgなので、W500の2.67kgは完全に誤差。ただ、外形が331x268x36mmから357.5x255x33.5mmと、ちょっと横に広がったせいでこれまでのケースは使えなくなった。

・キーボードはNMBにしてみた

日本語キーボードなんて使ってられないので、本体到着と同時に英語キーボードが到着するように手配した。キーボードはNMB、ALPS、CHICONYと3社あって、さらにT60/61系のキーボードも取り付け可能ということでずいぶん選択肢があったのだが、何となくW500用NMB製にしてみた。全体的にちょっとぱちゃぱちゃした音がするのが難点だがひどく悪化した気はせず。かといって良くなったという感じでもない。遙か昔のキーボードの方がずいぶん良かったが、この辺はコスト削減のあおりなのだろう、致し方ない。

・WiFi、AirMac Expressと相性悪いかもしれず

本機にはIntel WiFi Link 5300 AGNアダプタが搭載されているのだが、AirMac Express(11n)と相性が悪いようでパケットの流れが時折途絶えてしまう。設定を詰めればなんとかなるのかもしれないが現状まだ詰め切っていない。

・Fn系機能の一部(音量と輝度)が変

音量は微小な調整ができない(音量は音量0と1と2あたりの音量差がやたらでかい)し、輝度は低輝度の数レベルと高輝度の数レベルがやたら輝度差が大きくて中間があまり変わらない。こういう細かいところのツメが甘いのも大変残念。この辺はソフトウェアアップデートでいくらでも対応できるところだと思うので今後に期待しておく。

・スタンバイできなかった

購入後、各種アップデートを当てたのち、スタンバイできない状態(「スタンバイの準備をしています」の表示で何もできなくなる。OS自体がフリーズしたわけではない)になってしまう症状に見舞われた。
エラーダイアログこれは何度も試しているうちに、ごく希に右記ダイアログ表示が出たため、 Bluetooth with Enhanced Data Rate ソフトウェア II(2009/10/22版)をダウンロードしてきてインストールすることで直った。どこでおかしくなったのか不明ではあるが、そういうことも起こった、ということで書いておく。

 

全体としてさんざん文句ばかりだが、値段を考えると比較対象になっているThinkPadの数分の1という安価な設定になっているし、そこを踏まえれば十分すばらしいモデルだともいえる。正直、これで液晶がIPS液晶であれば何ら言うことは無かったのだが。

ところで、Wireless USBなんて入っていたものの、これ使うんだろうか。。

(*)「のようだ」というのは、未開封新品をヤフオクで業者から購入したため、詳細なスペックがわからなかったという話。ほんとWireless USBって何に使うんだろう。まだHUBも馬鹿高いし。