無駄を省くと簡単に言うが、無駄と断じる根拠は無かったり感情だけだったりするのが世の常。何でも無駄だと言ってしまうのは簡単だし、無駄だと断じたものを取りやめるのも割と簡単で、取りやめればそりゃ予算も浮くだろう。
だが、物事は費用に加えて時間も投じなければ何かを得ることは出来ない。そして時間は後から買うことなんて出来ないということを忘れちゃいないだろうか。
仕事の合間にテレビのニュースを見ていてそんなことを考えていた。規模が全然違うのを百も承知で考えてみれば、私の買い物なんて大凡無駄だらけ。ダイレクトに利益に結びついたりしたものなんて殆ど無いんじゃないだろうか。だが、その一見無駄っぽい買い物やら投資が、今の環境を形成していて、今の仕事を生んでいるものになっている。結局、一見無駄、によって得た物はものすごく多いわけだ。
そういえば、浮いた予算は別の所に放り込むという。それが無駄じゃなければいいのだけれど。