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泥舟に乗るか、或いは平和惚けからの離脱

Posted by ゆのじ on 3月 30th, 2011

大本営発表が続いているが、真実は語られない。真実だとしても真実だと信じるに足りるロジックが明らかに足りていない。そのような話をそのまま素直に信じるわけにはいかない。

先の大戦を思い起こすまでもなく、残念ながら日本という国は未だに大本営発表で国民を都合良く操作できると思い込んでいるフシがある。もちろん、ソーシャルネットワークに代表されるいろいろな草の根活動によって相当な抵抗は出来ているのだろうが、それに流れているコンテンツすら信用に足る物であろうか。

いつまでも煙に巻かれているのは性に合わぬし気づいたら手遅れでは笑うに笑えない。疑心暗鬼のきらいはあるが、個人に降りかかる火の粉は個人でしか把握出来ないほどに国は混乱しているように見える。

本質的には個人が通常の生活を送ることが出来る程度に環境の調整を行うのが国家の一つの役割だと理解しているのだが、それもどうなることか。ひとまずは地震よりは放射線のほうが個々人で簡単に検証できない分だけ簡単に嘘がつける、つまり「海の向こうで敵国に圧勝」というような話を簡単に出来る。その嘘がばれるのは大凡問題が引き返せないレベルに達してからだということは歴史から学ぶまでもない。対策は考えてみたものの、ここについてだけは自分である程度状況を把握すべく色々と手配することにした。
正直こういったコストは個人で払うべきコストではなかろうとも思うのだが、いざとなればかなり最後まで救済されないターゲットになるだろうマジョリティに属している以上、仕方のない経費とも言える。

ただ、あまり悲観する物でもない。これまで、この行き詰まった日本がどうにかなるには戦争に巻き込まれるしかないか、と思っていたのが、割とこの災害でもどうにかなるのでは、1つのリセットになったのではと感じるのだ。

これをバネに、新しい時代が動くことを切に願う。いつまでも古い時代を引きずっているわけにもいかないし、ここでこそ関東大震災後に流行った「この際だから」という言葉を復活させて色々なものをリセットして作り直すべきなのだ。

個人的にもこの震災直後はぼんやりとしていたが、やっと目が覚めた。停滞せず、色々と新しいことを始めたい。