Archive for the '電子回路' Category

XBeeのファクトリーリセット方法

Posted by ゆのじ on 8月 22nd, 2009

snapshot-1250887593.253979

ついうっかり、古いXBeeのボーレート設定を間違えてしまって(*1)、XBeeに一切アクセス出来なくなってしまった。その対処法をさんざんマニュアルにあたったのだが全然情報がない。困り果ててgoogleをたたき続けた結果、やっと見つけた。それがこれ。シリアル経由でXBeeにつながっていることだけは最低限必要なので、sparkfunのXBee Explorerあたりを買っておく必要はある。

やることは強制的なファームウェア書き換えなのだが、方法をそのまま機械的に訳しておく。公式に認められた方法ではないので自己責任にて。

  1. モジュールをインタフェイスボードから外しておく
  2. インタフェイスボードをPCに接続する
  3. X-CTU(*2)を起動する
  4. Modem Configurationのタブを開く
  5. Always update firmwareのチェックボックスをチェックする
  6. 修正したいXBeeの型番をドロップダウンから選ぶ
  7. 入れ直したいファームウェアバージョンをドロップダウンから選ぶ
  8. writeボタンをクリックする。しばらくするとXBeeに繋がらないメッセージが表示されるので、そのタイミングでXBeeを気をつけて挿入する。

手順はこれだけだが、私の場合一度ではうまくいかず、2度トライしてうまくいった。正確に場所をあわせて一気に挿すようにするとうまくいく(気がする)。

今回、使っているモジュールが古くて(XBP24-AWI-001)、この型番は今のファームウェアリストにはないため、正しく接続されていても型番を自動的に認識することができなかった。ここはXBP24を選んで書き直して完了。

本当のところ、どうやるのが正しかったのかを知りたいところではあるので、タイミングをみて代理店に問い合わせてみようかと思う。もしご存じの方がいれば教えていただければ幸い。

*1)後から調べたら、ビットレートを間違ったのではなくてファームウェアが古かったのが原因だったようだ。。

*2)これはDigi純正の設定ツール。Digiのウェブサイトからダウンロードできる。

RCR123/Ultrafire16340 LiIon

Posted by ゆのじ on 5月 22nd, 2009

KC3A0209

秋葉原へ出たついでに、先日から調査していたRCR123電池を買ってきた。UltraFireブランドの16340型、880mAh/3.6VのRe/Discharge Protection Curcuit付きのLiIon電池だ。

この電池、カメラや懐中電灯用に用いられる、CR123とほぼ同一の外形でいながら充電可能で、容量もそこそこあるので、ちょっとしたデバイスに使えないかと以前から目をつけていた物。ただ、これまではヤフオク以外の入手経路だと保護回路付きのものが手に入りづらかったのもあって手を出していなかった。

購入元は秋葉原のジャンク屋、三月兎。最近あまりジャンク屋に寄らなかったのだが、しばらく前に友人M氏と久しぶりのジャンク屋巡りをしたときにこういうバッテリーの取り扱いがあることを発見していた。以前寄ったときは在庫の都合か保護回路付きの電池がなかったのだが、昨日寄ったときには目的の物の在庫があった。充電器1台(2本まで同時に充電可能)が2,980円、2本セットの電池が1,500円とそれなりに安価。ヤフオクだともっと安いものもあるので領収書の心配が要らなければヤフオクで買ってもいいかもしれない。

で。それはいいのだけど、これがやたら便利なのは最初の写真のような使い方。千石電商で売っているCR123A電池ボックス(タカチ製でないほう)と組み合わせると、ピン間隔がちょうど秋月の小さいブレットボードの両端にぴったりになり、ワイヤ無しでつけられる3.6V電源として使えるのだ。上のようにLEDを点灯させっぱなしという用途はあまりないが、それでも880mAh(=3.168Wh)も容量があるから1日くらいは放置しておける(*)。試作には大変便利だと言えよう。

(*)放置しておくためにも保護回路付きが大切。

リチウムイオン電池は事故ると下記の映像のごとく燃え上がるので、万人に手放しでオススメできるものではない。というかきちんと対策をもって使えないかぎり手を出すべき電池ではない。だが、きちんと使えばかなりのエネルギー密度で使いやすい電源として使うことが出来る。デバイスの大きさに困っている場合、一度検討してみる価値はあると思う。

追記:三月兎で売っている、銀色のシュリンクフィルムで覆われたUltraFire(保護回路付き)は実測値でおおよそ34mmの長さがある(だから16340なわけだが)。この寸法であれば、CR123Aの寸法とほぼ同じ、同じ電池ボックスも使えるはずだ。だが、国産の普通の電池と比べるとかなり(並べて立てると斜めになっていたりするのが目視ではっきりわかるほど)加工精度は低いので、そのまま入らない電池ボックスがあったりするかもしれない。今回千石で買った電池ボックスもかなりギリギリで、取り付け取り外しにちょっと気をつかう感じであったことを付け加えておく。タカチの製品のほうがまだゆとりがある感じだったので、ギリギリが嫌であればタカチ製品を採用すると良さそうだ。

追記:もっとインパクトのある動画を見つけたので追加しておく。品質の悪い電池を使うリスクはこれくらい高い。

interface2009/05購入

Posted by ゆのじ on 3月 28th, 2009

例のARM基板がついて1,980円ということで、購入してみた。といっても、正直なところAVR/MSP430/PSoCあたりでおおよそやりたいことは出来てしまっていて、それより上位となると音声や画像を扱わないことには面白くない。それをやるには最初の一歩目が大変ということで、塩漬けになりそうな気配もありつつ。。

ありがたいことに、おおよその情報はすでにあちらこちらのblogにネタはあがっているのだが、裏面にあるUSBコネクタのFGとGNDの間に挟むコイル(L1~L3)だけ、回路図に型番指定はあるのだが本文中ではほぼ触れられていない。使い方の注意(p.106)のところに「コイルの使用で高周波ノイズは阻止され」とあるだけ。回路図を見るとBNX18AG120とある。BNXで始まる型番はmurataのEMI除去フィルタ(エミフィル)が思い浮かぶが、パターンに合う大きさのBNXシリーズはないように思うし、エミフィルであれば4端子(B,CB,PSG,CG)あるはず。シルクを見るとフラットな面実装でもなさそうな気配。

で、こういうのでよくある間違いは同一会社内での類似品種だろうと思って探してみると、同じ村田製作所内にチップフェライトビーズのBLMシリーズというのがある。頭3文字をBNX->BLMに置き換えてBLM18AG120とすると、chip1stopで出している品番ルールには当てはまるのだが、そのインピーダンス数値のものがない。(121ならあるのだが)

その後しばらく似たような物がないか調べたが見あたらず。サポート用blogも見つけたので、そちらでフォローされることを待つことしかなさそうな気配だ。残念。

追記:
上記サポートblogからリンクしてある回路図の図面を見ていたら、コイルの型番が誌面と違うことに気づいた。誌面ではBNX18AG120となっているが、PDFファイル(2009/3/25作成とある)ではBLM18AG120となっている。BLM18AG121であれば存在するのだが、120はまだtypoなのだろうか。