試作の日々

Posted by ゆのじ on 10月 7th, 2009

EF35/2.0買ったので試写

ここしばらく、自社プロジェクトも含め複数の試作プロジェクトが動いている。対象分野が機械設計~電子回路/ファームウェア~PC/単体ソフト、までの相当な幅にある上、そこまでの幅では習得済みの知識ではとうてい足らず、調べては仮実装、試験の連続になる。さらに飛び込みで某所の原稿書き(お金を頂いて原稿を書くなんて7,8年ぶりだ)があって、さらに友人の依頼で木工までやっているので、いくら調べても足らないし、頭にインプットする速度も不足しがちだ。

こういう詰まってきた状態のときこそ大切なのが気晴らしだ。方法はなんでもいいと思うが、私の場合は写真撮影を趣味とする友人知人が多いので、散歩がてら撮影をしてみたり、隣駅の喫茶店まで行ってそこで仕事をしてみたりする。思考実験だけならいつものクロッキー帳と芯ホルダーのセットがあれば十分だし、Dropboxには必要そうな資料がPDFで突っ込んであるので、これをDropboxのiPhoneアプリで読めばある程度の調べ物はgoogleに頼らなくても済む。

気晴らし、というのは明示的なコンテキストスイッチのようにも思える。ちょっとでかければ数時間は軽く飛んでしまうように、スイッチングコストは決して低くはないが、その分脳内のスタックをきれいにして、ガーベジコレクションも走る。区切りごとに気晴らしを入れていくようにすることは結構重要なのだと思う。

 

・・・

 

という言い訳をして、余暇用のカメラにつけるべくEF35/F2.0とEF85/F1.8を入手した。CONTAX時代に使っていたT*レンズと比べてどうかはちょっと比較しづらい感じではあるが、メーカー純正単焦点はやはり良い感じ。35mmはかなり近く(25cm)まで寄れるのも良い。これまでつけっぱなしで使っていたEF50 / 2.5macroの置き換えにも十分使える。
Lレンズもいいけれど、単焦点の標準で集めるのが結局コストパフォーマンス等等考えると良いのだろうな。仕事だったら迷わずEF24-70/F2.8L, EF70-200/F2.8Lの2本を買うんだけれど。

無駄! 無駄? 無駄!? 無駄??

Posted by ゆのじ on 10月 2nd, 2009

尾道

無駄を省くと簡単に言うが、無駄と断じる根拠は無かったり感情だけだったりするのが世の常。何でも無駄だと言ってしまうのは簡単だし、無駄だと断じたものを取りやめるのも割と簡単で、取りやめればそりゃ予算も浮くだろう。
だが、物事は費用に加えて時間も投じなければ何かを得ることは出来ない。そして時間は後から買うことなんて出来ないということを忘れちゃいないだろうか。

仕事の合間にテレビのニュースを見ていてそんなことを考えていた。規模が全然違うのを百も承知で考えてみれば、私の買い物なんて大凡無駄だらけ。ダイレクトに利益に結びついたりしたものなんて殆ど無いんじゃないだろうか。だが、その一見無駄っぽい買い物やら投資が、今の環境を形成していて、今の仕事を生んでいるものになっている。結局、一見無駄、によって得た物はものすごく多いわけだ。

そういえば、浮いた予算は別の所に放り込むという。それが無駄じゃなければいいのだけれど。

温室効果ガス25%削減?

Posted by ゆのじ on 9月 29th, 2009

政治は天気のようなものだと公言してはばからない私だが、どうもエライ人が温室効果ガスを25%削減しよー、とか言っちゃったらしい。

我々が高度に文化的な生活を送るにあたり、温室効果ガスはありとあらゆる所から発生しているといっていい。しかしながら、今の文明の恩恵にあずかるためには、そして新しいネタを考えるためにも、新しい物を買わないわけにはいかない。なので、そのあたりの製造に関わる温室効果ガス削減については、製造業の方々にお任せすることにして、ではうちではどうするか。

一寸考えたが、これに貢献できるのはうちでは電気代くらいしかなさそうに思う。ガス代はうまい飯を食い、暖かい風呂に入るために、どうしても減らすわけにはいかないし、車も所有しておらず移動手段は専ら徒歩か自転車か電車だ。それ以外は出費から勘案するにさしたる出費ではない、つまりさしたる温室効果ガスの排出元ではないように思う。

ということで、仮想化だ。
今うちでは3台のサーバが常時稼働している。DELLのSC440が2台、自作サーバが1台で、前者は消費電力が50W前後とされている(測定していないので実際は不明、後者はパーツで調達しているのでより不明だが、HDDが11本入っているので100W以上食ってる可能性がある)。このうち、前者のSC4402台をコールドスタンバイ機にしてしまい、残った1台にまとめれば、少なくとも100W(年間876kWh)、夏期の空調費用を0.5kW*24時間*120日とすると、足して年間2300kWh程度は削減できるだろう。
うちの電気消費量は年間平均すると800kWh程度。年間で9.6MWhなので、これでおよそ24%削減できる。後は、今作ろうと思っている空調コントローラで空調機自体で制御しきれない温度帯(35度とか)を設定温度とした空調制御をしていけば、なんとか25%は達成できるのではないか、と試算してみた。
ありがたいことに、うちで動かしているシステムはほとんどがウェブアプリケーションだったりDBだけあればいい類の単体アプリケーションだ。つまり何のプラットフォーム上で動いていてもクライアントからは関係がない。1つだけ、monoベースで動いているのが如何ともしがたいが、手間をかければなんとか出来るだろうと踏んでいる。

さて、これ以外にも何かあるだろうか、と調子に乗って考えてみた。だが、どうにもこれ以外の消費電力削減方法が思いつかない。すでに待機電力のたぐいは可能な限り落としているが、スリープさせておかないと使えない機能(録画予約の類だとか)も多々あっておもうように落とせない。これ以上は人のいないところはすぐ灯りを消す、くらいしか思いつかないのだよなぁ。電気代はうちのランニングコストのなかでもかなり大きい部分を占める。生活に支障のない範囲(*)で何か考えていかねばなるまい。

しかし、ふつーの家だとこんな削減出来ないだろうなぁ、とも思う。根拠なく放言することは楽だが、その尻拭き役をみんなにやらせるとはね。天気にしてもちょっとなぁ、と思う。

 

(*)文化的な生活を送るために白熱灯は必須。どう考えても電球型蛍光灯での色の見え方は異常。蛍光管ですら高演色のもの以外は出来れば使いたくないし、LED玉(*)なんてもってのほか。早く高演色、出来ればRa=99の電球型蛍光灯を出して欲しいところなのだが、そういうこと考えてるのかねメーカーは。

(*)LEDといえば、照明用の高演色LEDというものも最近は出て来ている。先日の展示会で見せてもらったのだが営業から連絡がない。。日本メーカーじゃなかったしなぁ。(´・ω・`)