Archive for the '思想' Category

謹賀新年

Posted by ゆのじ on 1月 1st, 2009

2009年になった。去年は世界的に不穏な空気の年だったし、その辺の厭な雰囲気はいまだに残っていて、いまいちrenewされた気がしない。今年は我々のような自営業/自由業のみならず、どんな職業の人でも自分自身の能力で戦う必要がある年になるのではないかと思う。我々は覚悟があってやっているからいいようなものの、会社に属している人は大変だろうと思う。重要なのは常に最悪の悲観論で考えつつ、楽観視して生きることだと思う。

年末に新しく機械を導入して、色々物作りの練習に勤しんでいるわけだが、やっていて思うのは、いわゆるIT系が得意とする「仕組み」や「コンサル」というものよりは、物(ソフトウェアじゃないもの)自体を作るほうが自分に向いているのではないかということ。どうも、やもすると机上の空論になりがちなソフトウェアより上のレイヤだけをやるというのは、地面に立っていない気がして落ち着かない。モノがあって人とのインタフェイスがありき、の上に必要なソフトウェアや仕組みの実装は絶対に必要だが、モノまで携わることのできない仕組みなんて、推測に次ぐ推測、蓄積誤差でどこに行ってしまうのかわからない。そういう仕事はそういう仕事に慣れている人に任せて、もっと人にダイレクトにつながるインタフェイスからさわれる仕事をしたいと思う。

ま、そんな感じで気負ったことを言ってみるが、無理せず身の丈で走ることが肝要なのは言うまでもない。ぼちぼち進んで行ければいいかと思う。ゆっくり急ぐ感じで。

今年もよろしくお願いいたします。

*ばたばたしていて1/2になってしまったが、1/1扱いのポストで書いている。あしからず。;-)

紅葉@新宿御苑

Posted by ゆのじ on 12月 9th, 2008

先週末に御苑に散歩に出かけた。持って行ったのはEOS5D(非mkII)にIndustor-50/3.5(M42)とEF TS-E90/2.8の2本。

TS-E90/2.8

IMG_8446

IMG_8503

Industor 50/3.5

IMG_8463

何れも液晶画面で適当に処理しているので現像はいい加減。

 

ぼんやりとスナップを撮るにはやはりIndustorのような古いレンズは気軽でいい。絞り込めば十分な解像度が得られるし、設計に無理がないからゆがみも少ない。暗いけどそれは技術で十分カバーできる。

EOS5DmkIIが出て世間的にはやたらと(それこそ5Dが出たときの比じゃないくらいに)騒いでいるようだが、正直あの解像度を使いこなすだけのレンズを買うことを考えたらちょっとやそっとの出費では済まなくなる。HD撮影も、すでに5Dを持っている身からすると動画は動画カメラを買えばいい話。静止画レンズの大口径を生かした絵作りが出来ることは魅力ではあるが、やはり5Dから買い換えるほどの魅力ではない感じ。
もちろん、新規に買うにはとても良い本体だと思うのでオススメだし、5Dよりダイナミックレンジがいくらか広がったようなので、ダイナミックレンジの狭さが問題だとスペックではなく体で感じていた人には買い換えもアリなのだろう。

だが私は暫くの間はまだこの5Dをメンテして使うつもり。1駒目を撮ったのが2005/11/05だからすでに3年以上経過した本体ではあるが、買い換える予算があったらレンズを買いたい。フィルムカメラよりは重要なファクターになったものの、まだまだ本体は所詮「箱」。表現したいものに近づくには本体よりまずレンズだということを理解することが肝要なんではなかろうか。これから参入する人には是非是非「スペックオタク」にはならないようアドバイスする。

ということで今後ともよろしく頼む>5D

薬罐で湯を沸かす

Posted by ゆのじ on 11月 10th, 2008

 引っ越してから知ることになったのだが、自宅の100V配線は部屋が4部屋あるにも関わらず、すべての部屋の壁面コンセント(エアコン系のぞく)が1つの配電盤系統(20A)につながっているというかなりトンデモな配線になっている。そのため、せっかく50A契約にしているにもかかわらず、消費電力の大きい機械(電子レンジ、食洗機、電気ポット、伏兵としてウォシュレット)はトータル負荷を考えながら使わなければならないことになっている。単純に言えばそれらを2つ並行して動かすな、ということなのだけれども。

 そして最近は急激に寒くなって体調を崩す人が増えている。身の回りでも、風邪まではいかないものの腹を冷やすとトイレとお友達になってしまう人が増えている。そうなると、誰かがトイレとお友達になっている間、いくら暖かいお茶を飲みたいとおもっても電気ポットを使うのは危険が伴うことになる。寒いのに。

 そこで、昔買ったもののほとんど使われることなく仕舞われていた薬罐を出して湯を沸かすことにした。

 結論から言うと、薬罐、いい。もっと言うと、ガス火、いい。電気ポットと比べると、ガスコンロというのは熱がやたらめったら逃げている(お湯を沸かしてるんだか部屋を暖めてるんだか、というほど熱は逃げている)構造なので熱効率はすさまじく悪いのは知ってるし、お湯が沸くまでの時間も長めだ。だが、目の前で薬罐が火にあぶられて湯気を出している様なんてのは、なんというか理屈抜きで良い。これが火鉢や囲炉裏に鉄瓶だったりするともっといいのだろうけれど、それに近い何かがある気がする。

 エコだなんだ、利便性ばかり追いかける社会になってしまったけれど、もう少しゆっくりと、エコじゃなくても(*)必要なだけしか消費しないようにする、というのも考えてみるべきなんじゃないだろうか。特に、GNPやら売り上げやら利益率ばっかり見てる人、お金となーんにも関係ない状態になったら何がイイのか、考えてみるといいと思う。

そして茶(*)がうまいなぁ。。

(*)尤も、企業の推し進めるエコは裏がありすぎてエコ以前に嫌いなんだけれど。
(*)うちの茶は荻窪駅前の繁田園のほうじ茶。週末になると店の主人が店先で焙煎していてとても香りがよい。繁田園2FのBROWN CHIPもおすすめ。