Archive for 7月, 2007

Fedora 7 導入

Posted by ゆのじ on 7月 15th, 2007

先日のポストの続き。ひとまずFedora 7(moonshine)を導入して評価してみることにした。導入先は手元のVMWare Workstation6(en)。

導入するも、時々coreを吐いて落ちている理由が不明なのだが、それ以外の使用感はCentOSに酷似している。根っこが同じだけあって、設定ファイルの場所なども今のところすべて同じで問題なし。最初から不要なサービスが大量に上がっているのはこの手合いのLinuxの常なので、chkconfig –list | grep :onで一覧を出してガンガン落とす。

気づいた点をいくつかあげておくと:

  • yumでsambaを導入するとsmbdとnmbdそれぞれ別のサービスとして扱われる。CentOSではsambaというサービスで両方起動していたのでこのあたりの挙動は違う。sambaのバージョンによる物なのかもしれない。
  • yumで導入されるhttpdは2.2.4、phpは5.2.2(5.2.3は未だの模様)、postgresは8.2.4、mysqlは5.0.37とそれぞれほぼ最新版を追跡している。viが7系なのは開発する側としてはかなりありがたい。
  • yumにあるパッケージがCentOSより少し多い気がする。
  • postgresのサービスは勝手にinitdbしてくれない。

もっとも、比較している状態が、Fedora7はインストールしたまま、CentOSはrpmforgeまでyumリポジトリに追加したりしてある、とちょっと違いすぎるので単純比較は出来ないと思う。

これで開発環境(php5.2.x物)は用意できたし、引き続きあれこれ進める予定。溜まった作業もある。

余談だが、php5.1.xは開発元ではどうも放置対象の様子。それをいつまでも使い続けるCentOSのリポジトリメンテナの姿勢にはちょっと疑問を感じるところもあるこの頃。特に、php5.1.xはマジックメソッドの__toStringあたりの実装がなってなかったりするので、困る。

暫く使ってみて問題がなさそうであれば、HP ML115を買ってきて大量にメモリを乗せた上でXenホストとして使うことにしよう。

OSの選定は難しい

Posted by ゆのじ on 7月 11th, 2007

たまには技術ネタ。
自社および自宅であれこれ提供しているサーバがある。今は主にCentOS 4.4が主で動いているのだが、これを切り替えるべきか検討していた。

というのは、CentOSのパッケージ管理システムであるyumのツリーに入ってくるパッケージの更新が余りにも遅い、気がするからだ。たとえばphpにしても、CentOSは未だにphp5.1.6で、最新の系統であるphp5.2.xが入っていない。セキュリティアップデートがきちんとかかっていても、これでは都合が悪いケースも少なくない。CentOSの思想である、エンタプライズOSとしてきちんとサポートを行う、という発想からすれば、挙動が変わるバージョンアップはそれなりの検討期間をおいてすべきではあるし、5.1.6にしても細かいパッチはきちんと当てられているのでこれはこれなのだろうなと理解出来るが、その方針がうちでは都合が悪い場合が多くなってきただけ、なのだろう。

ただ、ここで全然違うディストリビューションに移ってしまうと、あれこれ蓄積したノウハウが薄れてしまう。ということで選んだのはある意味当然のことながら、Fedora7。今後はCentOS4.xないし5.xと、Fedora7を平行して使っていくことになるだろう。

本音を言えば、私は昔からFreeBSDを使っていた。どれくらいかというと、Release1.xのころからだからずいぶんになる。その間、FreeBSDのパッケージ管理システムであるportsを巡る環境もずいぶん変わり、今はずいぶん使いやすい支援ツールが揃っている。それに一つ一つコンパイルするにしても、今はCPUが馬鹿みたいに早いからこれもさしたる問題にはならない。パッチのリリースも相当早いし、ほとんど言うこと無しなのだが、今、FreeBSDを選ばない理由はただ一つ、make worldを行うためにシングルユーザモードになる必要があって、そのために非ネットワーク環境からのログイン(例えば隣のマシンからのtty接続)を用意する必要があるのだ。これが痛すぎる。

だがまぁ、よく考えてみれば今日日片っ端からVMWareに突っ込んでしまっているし、FreeBSDにスイッチしてもいいのかもしれないなと思ってみたり。後々、タスクを委譲してしまうことまで考慮すると、Linux技術者とFreeBSD技術者の人口推移が知りたくなる。どんなものなのだろう。

読んでいるblogのフィード数が100を超えた

Posted by ゆのじ on 7月 3rd, 2007

blog.jpgあちこちのblogを見て回ることにいつの間にか疲弊して、google readerに移ってからずいぶん経つが、気づいたら読んでいるフィードの数が100を超えていることに気がついた。本当に多くのblogを読んでいる人からすれば取るに足らない数なのではあるだろうが、それでも100フィードは結構な分量がある。

100を超えたということで何となく読んでいる人を見てみると、当然ではあるがものすごい偏りがあることに気がつく。アルファブロガーな人らとそれにかなり近いレベルの人ら、シリコンバレーで仕事をしている人にウィジェットギーク、デザイン系の人々、そしていくつかのニュースサイト。こんな偏ったフィードからは、思い切りこの業界のエッジな情報だけが流れてくる。

しかし、集約するようになってあちこちの情報源を漁ることが減った。その上、読むフィードが多い物だからそれを消化するだけでも結構な時間がかかる。この業界にいるのだから、当然いまフィードで読んでいるデータはいずれも必要な物ばかりだ。だが、そこばかりを見て視野狭窄に陥っていないだろうかとふと不安になる。

情報過多の時代と言われて久しいが、その情報の海をどう泳ぐか、それが問題なのだろう。時々息抜きをしつつ。